【コントが始まる】第5話の感想・ネタバレ/春斗と潤平の心が痛いくらい赤裸々に描かれ、ぶつかり合った回

コントが始まる第5話 感想 ※ネタバレ注意

第5話は、春斗と潤平の心が痛いくらい赤裸々に描かれ、ぶつかり合った回でした。

まず、冒頭でつむぎの物語がありました。

何をしていいのかわからず、努力しても結果がでないことを恐れ一歩も動けなくなったこと。誰かに頼られることで、生きている罪悪感を薄められると思っていること。

そのつむぎが、自分を頼りにしてくれる姉から離れ、自分の人生を生きるための一人暮らしをする決断をしました。後押ししたのは、里穂子が話したファミレスの店長の言葉と、瞬太の存在でした。

「つむぎちゃんは空っぽじゃない。本当に空っぽの人って、誰かを助けたいと頭で思ってても一歩も動けない人だよ。弱ってる人にミートソース作ってあげたりさ、粉チーズまで用意できる人の頭が空っぽなわけないよ」という瞬太の言葉でした。

前回の瞬太と同じように、つむぎにとっても瞬太の存在が大きなものになっているのを感じる良いシーンでした。

そして、このドラマの軸であるマクベスの行く末を左右する出来事が、春斗と潤平それぞれに起きました。それぞれの心の弱いところをえぐられていて、見ていてヒリヒリしました。

潤平は、唯一応援してくれていた奈津美に、仕事相手の芸人としての出演を断られます。アルバイト先の雀荘に来た高校の後輩と同僚の前では、躊躇してまともにネタをする勇気すらなくバカにされる惨めさを味わいます。

「平凡じゃないふりするの疲れたわ」という言葉には、潤平の苦悩がシンプルかつ凝縮された印象的なセリフでした。

春斗は、会社の社長をしている高校の同級生・勇馬に会います。

彼女を潤平にとられた過去を気遣っていた春斗でしたが、全く気にしていないと言う勇馬の「高校から時間止まってるんじゃないの?」という言葉は、今の春斗自身に向けられた言葉のように刺さりました。

だから、一緒に何かやりたい、マクベスの力になりたいという勇馬の言葉を「どんなに売れてなくても同級生に仕事を恵んでもらうほど落ちぶれてない」と拒絶します。

「商品を売りたいと思うなら、どう考えたって俺たちじゃねえもん」という言葉は、春斗自身がマクベスの可能性を否定しているようにも見えました。

春斗は勇馬に対し、今の潤平(=マクベス)に勝ってるって思わないのは逆に失礼だと自虐を言い、逆に、仕事で力になりたいと言われると、対等じゃないから受けられないと撥ねのけます。

勇馬のマクベスに励まされていたという言葉は、きっと本当で、勇馬も里穂子や春斗の兄のようにマクベスに勇気づけられたうちの一人なのだと思います。しかし、売れない、認められない、自信もない、ズタボロの自尊心を抱えながら、それでも強がって自分たちの才能を信じているフリをしないといけない春斗には、同情されているとしか思えなかった。

売れるためなら同情でもなんでも恵んでもらって、惨めでも這いつくばって頑張れたら、またマクベスの未来は変わったのかもしれないと思います。

ファミレスでの潤平の「今辞めたら失敗と認めるのが恐いんだろう」という言葉もありましたが、失敗知らずというか、失敗を失敗と認めたくない、プライドだけは一丁前で挫折3秒前の20代後半の若者の心情が痛々しいくらい生々と描かれていました。

最後のコントの中で「やめることが全てネガティブとは限りませんから」と春斗は笑いました。

失敗を認めることでしか、立ち直れない、前に進めないことがあると思います。里穂子のように、どん底まで落ちたから浮き上がってこれるのだと。里穂子が言っていたように、いつか頑張っていた自分を肯定できる日が、マクベスの三人にもきてほしいなと願わずにはいられません。

マクベスは解散前の残された輝く日々を、これからの未来のためにどう過ごすのか。里穂子はマクベスの解散が決まり、つむぎと離れ、どう自分の人生を歩いていくのか。

解散は決まりましたが、その事実を登場人物たちそれぞれがどう感じどう行動するのか、個性や人生が綿密に描かれ、ワンシーンも見逃せない濃厚なドラマ展開で来週も楽しみです。

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