【マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜】感想・レビュー(ネタバレなし)

『マイ・ディア・ミスター』を視聴した感想とレビューです。なるべくネタバレなしで書いてるので、まだ見てない人も安心してご覧くださいねウインク

タイトルから「おじさんと若い子のラブストーリー?ないわ〜」と思って避けてた自分を殴りたいくらい傑作でした。

ヒューマンドラマの最高傑作と言っても言い過ぎではないはず。ストーリーに大きな進展はないにもかかわらず、1話80分の長さがまったく苦にならず、最後まで間延びもなく最高のラストで締めくくってます。

脚本はもちろん、全製作陣とキャストのみなさんの技量に感銘を受けました。

サブタイトルの「私のおじさん」は絶対に無くしたほうがいい。私みたいに題名で敬遠してた人もいるはず。

そんな傑作の『マイ・ディア・ミスター』ですが、前半はとにかく重くて暗い。辛すぎて心が痛くて涙を流してしまうほど。

何度も脱落しかけたけど、それを超えてしまえば今度は人々の優しさに涙が止まらなくなります。

温かくて人の優しさが身に染みて、自分の人生にも前向きになれる。セリフにも味があって大人向けの上質なドラマでした。

しお
私の評価:

派手さはないけど心を掴まれます

序盤は本当に辛いし、つまらないし、もう一度見たいなんて思わなかったけど、最後まで見るともう一度見たくてたまらなくなりました。

『マイ・ディア・ミスター』の番組情報や無料で見れる動画配信サービスの配信状況はこちらのページを参考にしてくださいね。

それではネタバレなしでレビューしていきますねウインク

『マイ・ディア・ミスター』ってどんなドラマ?

ひとことで言えば人間讃歌。不幸な生い立ちから人生を諦めている少女、平凡ながらも幸せな人生のはずなのに社内抗争に巻き込まれ、妻に不倫され、兄と弟は無職で、生きる理由を見失いかけているおじさんが出会い、幸せになっていいんだ、とお互いを救う心温まるヒューマンドラマ。

少女とおじさんの恋愛モノじゃなくて良かった。「私のおじさん」なんてサブタイトルが付いてるものだから、そっち系か足長おじさん的なモノを想像していたから、良い意味で裏切られました。

人生において誰と出会うか、人の繋がりの大切さ、人々の優しさや温かさ、縁の尊さを教えてくれるドラマです。

おじさんは絶対にイ・ソンギュンでなくてはならない理由

設定が凄いなと感心したのは「盗聴器」でストーリーが進行していくことでした。

ある理由から少女(イ・ジアン/IU)がおじさん(パク・ドンフン/イ・ソンギュン)に盗聴器を仕掛けるんですが、盗聴器越しの声の演技がこのドラマのキーポイントとなります。

おじさんの声が凄く素敵なんですよ。イケボだし癒される。盗聴器越しの息遣いすらセクシー。

少女が「おじさんの声が好きでした」と言うシーンは視聴者の全員が「うんうん」とうなづくはず。

おじさん役がイ・ソンギュンでなければならない理由が「声」であることは間違いない。あの深くて温かい声はとても穏やかな気持ちにさせてくれます。

韓国の芸能記事で見ただけですが、実際に「声」でイ・ソンギュンに決まったようですね。

序盤は胸が痛くなるほど辛い

後半は毎回涙が止まらなくなる感動的な話ですが、序盤はとにかく暗くて暗くて辛い。だから前半で脱落する人も多いんじゃないかな。

でも見続けて。

しお
私も何度も挫けそうになったけど、最後まで見て本当に良かった

私的には7話の最後まで本当に辛かった。でもその最後のワンシーンで緊張が解けるというか、見てきたことが報われるんですよ。

それはジアンを演じるIUちゃんのほんの一瞬の表情なんですが、その表情で一気に惹き込まれる。

これまでの暗く重々しくて辛い内容が一気に吹き飛ぶんですよ。彼女は本当に凄い演技をします。

主役2人は基本的に表情がないうえに、ジアンはさらに悲壮感というか諦めの境地というか、そんな表情が延々と続きます。

それなのにジアンからは感情が見えてくる。おじさんに惹かれていく様子だったり、借金取りに対する怒りの中にある悲しみだったり、そういうものが伝わってくるんです。

ジアンがおじさんに借金取りのことを話すシーンを見て、そういう背景があったのかと理解したあと、もう一度最初から見てみてください。すごいですよ?

だから感情が爆発して道端に座り込んで泣き出したとき(「俺でも殺す」のシーン)は私もオンオンと声を出して泣きました。

主役の2人だけじゃなく、登場人物みんな傷だらけで生きていて、その中で幸せを見つけていて人生を楽しんでいる姿が大好きです。

恋愛とは違う愛情の尊さ

少女・ジアンは盗聴器でおじさん・ドンフンを知るにつれ恋心を抱いていくんですが、それは恋愛感情ではなく、父親を尊敬するような感情に近い。

ジアンにとってドンフンは初めて自分を認めてくれた大切な人。同情じゃない優しさを与えてくれた人。

空っぽで存在意義のなかった人生を、おじさんの言葉1つ1つが埋めてくれる。裏も打算もない優しさ。

ドンフンにとってジアンは感情を殺してまるで死人のようだった日々を明るく照らしてくれた人。

欲しかった言葉をジアンだけがくれた。盗聴器っていうカンニングだったけど、ジアンも心から思っていたし、あんなに心にしみる「ファイティン」は聞いたことがない。

「ありがとう」と「ファイティン」だけで涙が溢れてくる女優なんて初めてです。設定があってのことだけど、それでもIUちゃんの演技力の凄さがあってこそ。

この2人にはキスも手を繋ぐシーンもありません。(あ、キスはあった)でもたった1回のハグがどんなラブシーンよりも尊く感じました。

兄弟愛・家族愛に心打たれる

ジアンとドンフンだけじゃなく、ドンフンの兄弟や街の人たち、ジアンと祖母、なんてことない普通の人たちなんだけど、ものすごく心温まる良い人たちばかり。

最初は長男と三男のやりとりが馴染めず、「クズだな...」としばらく見てました。いい大人が感情的だし、文句ばっかりだし、母親困らせてばっかり。清掃業を譲ってもらわなかったらどうなってたんだろう…

でも長男を見直したのはドンフンの奥さんへの電話と葬式のシーンでした。

街の仲間たちの下町人情も、ときに熱く、ときに優しく、ときに情けなく、なんとも胸に沁みます。

彼らはいわゆる「負け組」(と呼ぶには元のキャリアがすごいけど)で、周りから見れば人生の落伍者かもしれないけど、とてもおおらかで人生を謳歌していて、とても負け組には思えない。

そんな環境下で育ったドンフンや兄弟たちが身近に思えてくるし、そんな人たちだからこそ、頑なだったジアンの心にすっと入り込んでしまうんですよね。

ドンフンは「自分の人生を間違えた」と何度も言いますが、周りの人はみんなドンフンのために躊躇せずに行動していて、本人は損ばかりしていると思ってるかもしれないけど、気づきにくいけど大切で何物にも変えられない財産だと思う。

人間は誰しも幸せいっぱいじゃなくて、大なり小なり不幸を抱えていて、そんな中でも光を見つけて、少しずつ前に進んでいく。人生ってこういうものなんだろうなって改めて思えてくる。

奥さんの不倫は仕方なく思えてくる

ジアンはドンフンの奥さんに「あんなに優しい人がいるのになぜ不倫を?」と聞きます。

ドンフンの周りの人たちの目線で見れば、誰もがそう思うはず。

でも奥さん目線で見ると、ドンフンはいつも兄弟や地元の仲間と飲み歩いてて、実家を大切にしすぎて奥さんは二の次。

カードローンまで使って兄弟にお金渡してたよね?娘の結婚式だから仕方ない部分もあるけどさ、奥さんからしてみればアリエナイでしょ。

「ウチって、あなたのウチはここ!家族は私と息子の3人!」と強めに言ったシーンが印象的で、奥さんは疎外感を感じてたはずだし、自分を1番に思ってくれる人を求めてしまうのも仕方ないのかな、と思って見てました。

それでも相手がアイツじゃあ台無しだけど。心にぽっかり空いた穴に入り込むのが上手いんだろうね。そうじゃなきゃ専務たちを差し置いて社長になれないだろうし。

その不倫相手、ドンフンの後輩で社長は『愛の不時着』の耳野郎でおなじみのキム・ヨンミン。今回はとことんクズ野郎でした。

だけど、韓国ドラマを散々見てきた人にとっては”ぬるい”悪役だと感じるはず。悪役にしては詰めが甘いし、クズすぎる描写も弱い。

でもこのドラマはそれでいいんだと思います。悪役が悪役すぎたら、この重い内容のドラマを見続けることができなかったはず。

まぁそれにしてもフゲ(街の名前)の奥様方はドンフンの妻・ユニと同じように「この街から引っ越したい」って思ってる人も多いでしょうね。

毎晩毎晩スナックで飲んでる夫とか嫌でしょ?

すっごくいい話なんだけど、やっぱりそこが一番ひっかかるアセアセ

まとめ

噂に違わず傑作です。

辛いことがある人、人間関係に疲れちゃった人、そんな人にこそ見てほしいドラマです。

しお
最初は辛すぎて心が苦しくなるけどがんばって!

クチコミでは「5話まで見て」ってよく書いてあったけど、私は7話までキツかった…

でもそこを乗り越えれば、人の温かさが身に染みるようになるし、相手を思いやる気持ちに泣かされます。きっとあなたも「見てよかった」と思えるドラマですよ。

どうってことない。

私もこの言葉を胸に、日々生きていこうと思います。

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脚本 パク・ヘヨン
主要人物
パク・ドンフン イ・ソンギュン
イ・ジアン イ・ジウン
ドンフンの家族&周辺人物
パク・サンフン パク・ホサン
パク・ギフン ソン・セビョク
カン・ユニ イ・ジア
ピョン・ヨスン コ・ドゥシム
パク・ジソク チョン・ジフン
チョ・エリョン チョン・ヨンジュ
ギョムドク パク・ヘジュン
ジョンヒ オ・ナラ
チェ・ユラ クォン・ナラ
ジアンの家族&周辺人物
イ・ボンエ ソン・スク
ソン・ギボム アン・スンギュン
イ・グァンイル チャン・ギヨン
ジョンス ホン・イン
サムアンE&C
ト・ジュニョン キム・ヨンミン
チャン・ハング シン・グ
ワン・ヨングン チョン・グクファン
パク・ドンウン チョン・ヘギュン
ユン・サンテ チョン・ジェソン
チョン・チャンモ シン・ダムス
ソン課長 ソ・ヒョヌ
キム代理 チェ・ドンヒョン
ヨ・ヒョンギュ キム・ミンソク
チョン・チェリョン リュ・ソニョン

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