【ナイト・ドクター】5話の感想とネタバレ/成瀬の過去のわだかまりが解消してチームが固まるも、不穏な終わり方

ナイト・ドクター第5話 感想 ※ネタバレ注意

現実主義者でどこか寄せ付けないオーラを持つ成瀬の過去に触れられながらも、医師の責任とは何なのかを考えさせられる回でした。

前回のラストで成瀬が受け取った裁判所からの通知。それを無理やりに見た美月は成瀬が以前勤めていた病院で手術した少年が半身麻痺になった件で訴えられていることを知ります。

そのことでギクシャクしながらも、成瀬はもたもたしている美月たちの仕事を奪い、自分がやる方が確実だからと着々と患者の処置に当たりました。しかし、自分の腕を磨きたいと思っている美月は「労働時間が削られた分、経験を積める機会が減った。働き方改革のせいだ」と嘆き、救急医としてのストイックさを感じさせます。

そして「誰の役にも立てないまま長生きするくらいだったら、太く短く生きた方がまし!」と断言。美月の仕事に対するプライドがカッコよく思えましたし、非常勤医師としても仕事をかけもちし始め、この仕事が好きで、人を助けたい、その技術をしっかり身につけたいという想いが強いことを印象付けました。

今回、運び込まれた男の子の日向くん。心配で取り乱す法子に向かって「絶対助けますから!」と落ち着かせようとする深澤に成瀬の冷ややかな視線が向けられていました。そして、その後「患者や家族の前で絶対に助けるなんて、2度と口にするな!医療に絶対はない。」と一喝。確かに、医療に絶対は無く、命の保証なんてどこにもありません。だけど、絶対助ける!そんな思いで向き合っていることも確かなことだと感じます。

「日向くんが助かるなら犯罪者にだってなります。」未成年の場合、必ず親の同意を得なければ、手術できないという規則がある中、虐待を受けていた日向くんを息子のように可愛がっていた法子の力強い一言。本来なら出来るわけがないこの状況で、さらに別の件で訴えられている成瀬の決断はGOでした。

「毎日が選択の連続。時には何が正解か誰にもわからない問いもある。でもきっと同じ問題にぶつかった時、何度でも同じ答えを選んでしまうだろう。」あの時も、今回も、命を助けたいと思う成瀬の行動はいつも迷いがありません。ただあの時に欠けていたのは、医学知識のない患者や患者家族を想うちょっとした配慮だったのかもしれません。

また、今回訴えた母の気持ちも、子を持つ母としては、わからなくはないと思えてしまいました。専門用語ばかり使われたリスクヘッジだらけの同意書。我が子の命のため、迫られるイエスかノーの選択肢に、そこにしか道はないのだろうと思い同意したものの、半身不随になるなんて‥。もしノーと言っていたらどうなっていたのだろうか、助けてくれるって言ったじゃないか、そんな思いが脳裏をよぎることは全く不思議ではありません。

実際、息子が過去に手術をしたことがありますが、同意書って万が一、稀なケースだとはありながらも最悪な状況についても触れられており、簡単な手術であっても不安はよぎりました。それが命に関わる大きな病気なら、なおさら、母の感じた不安は計り知れないと思います。

成瀬が行った説明不足に対する謝罪や分かりやすく纏めた資料、そして、「お母さんのおかげだ。不安だったのに同意書にサインしてくれた。」という夫の言葉。医師を責めることで自分のやるせなさを保っていた母が、自分を判断をやっと許せることができた瞬間だったのように思いました。

無事に訴訟が取り下げられたことを知り、寝不足なのに走って知らせる美月は本当に成瀬を心配していたんだなと感じましたし、弁護士リストや過去の判例、上申書など用意した仲間たちの優しさに5人の絆を感じました。

訴訟を取り下げられた時の成瀬の表情がまた、印象的でしたね。その時、最善だと思って選択し、手術に挑んだものの、自分の判断に間違いがあったのだろうかときっとずっと苦しんでいたのだと思います。100%、助けてくれることを期待する患者たちに応え続けることのプレッシャーや、責任、重圧。失敗が許さない医師としての仕事の大変さを嫌と言うほどに痛感しました。

そして、訴えられるのはごめんだ、お前たちに足を引っ張られることがないように鍛えることにしたと話し、それぞれのウィークポイントを指摘し、改善するよう話す成瀬(笑)すっかり人が変わったようにも思えますが、本来はこういう熱い人間なんですよね。今回の件を乗り越えたことで、成瀬と仲間たちの関わりも一歩前へと動き出すでしょうから、さらなるチームワークが期待できそうです。

また、ラストには工場の事故でドクターカーの出動要請が入り、美月、成瀬、深澤たちが現場に向かいます。深澤は、この時のことを振り返るかのように「いつか俺もこの4人に追いついてみせる。彼女に追いついてみせる、そう思っていた。この夜が来るまでは。」と語り、美月に身の危険が及ぶのではないかと不安が募りました。

そして、「あの時、声をかけていれば、あの時、手を差し伸べていれば。」と後悔する声と、美月の転落の映像が続き、次週へと持ち越しに。チキンでもハムスターでもなく救急医になりたいと意気込んでいた深澤が、これを受けどんな風に動いていくのか、美月は無事なのか、すごく気になるラストとなりました。

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