【タリオ 復讐代行の2人】第6話の感想・ネタバレ/復讐は復讐の連鎖を生む。タリオ(同害復讐)に疑問を持つ真実

タリオ 復讐代行の2人

放送日:2020.11.13

白沢真実(浜辺美波)と黒岩賢介(岡田将生)に依頼者がそれぞれ別に訪れる。真実の依頼者・赤川(荒川良々)は、妻を殺されたが警察が十分に捜査をしてくれない、犯人を見つけ出してほしいと言う。

一方、黒岩の依頼者・青井(丸山智己)は母親を1年前に殺されていた。青井は黒岩に巨額の報酬を提示して、犯人を探し出してほしいと頼む。別々に動いていた真実と黒岩だが、お互いに報告をする中で事件の共通点が浮かび上がる。

番組HPより

タリオ 復讐代行の2人第6話 感想 ※ネタバレ注意

冒頭トランプでズルした黒岩はこの世界はアンフェアにできていると主張するしますが、弁護士はアンフェアを正すためにいると真実は反論。法律が公正で平等なわけがない、殺人犯は4人殺してからようやく死刑が適応されるようになる、1人に対して4人の命でようやく同じだけの重さになると黒岩は真実を論破します。

確かに、人を1人殺してもすぐに死刑は適用されません。命を一つ奪っても、自分の命を奪われることが無いのです。黒岩が言うようにこの事実を見れば世界はフェアではないのかも知れません。

そんな黒岩に、「目には目を、歯には歯を」というように、人間は感情任せに復讐する野蛮な生き物ではないと真実は話します。このハムラビ法典が今回重要な鍵となるとはこの時は思いもしませんでした。

そんな中、妻を殺されたと復讐の依頼にやってきた赤川。唯一の理解者を失ったと泣き出す赤川は妻の手首に3本線の切り傷があったと話します。事件現場でもある自宅に行くと、テレビ台の下に見たことのないブローチ。真実はここから犯人に辿り着こうとします。

同じ頃、黒岩も母を亡くしたという男、青井に復讐代行を依頼されています。父の命日に、手首に3本の線が傷付けられ殺されていたと話す青井。2億5000万出すと言う青井に思わずやりましょうと黒岩は答えてしまいます。元教師だった母は、卒業アルバムを見ようとしていたという青井の発言から、黒岩は教え子である生徒をあたろうとします。

全く同じような事件。同一犯かもと考え2人は調べ出すのですが、真実は衝撃的なものでした。いじめの事実を取り合ってくれず自殺未遂をしたことがある赤川。赤川は当時の担任、青井の母を恨み、復讐を。するとそれに気がついた青井は、赤川の妻と、そして赤川自身に復讐しようと考えた。赤川と青井、復讐心からお互いが2人を探し出そうとしていたのです。緊張感が続く展開と、衝撃的な事実。今回はコミカルなシーンが少なく、重苦しさが漂い、いつものタリオ復讐代行の2人とは一味違っていました。

これ以上、復讐の連鎖を止めなければと、黒岩は2つの依頼を無かったことにしようとします。「目には目を、歯には歯を」は野蛮だ、法律はもっと理性的でないとと言った真実でしたが、黒岩はそれは本当にそうなのかと問いかけました。「人間っていうのは目を潰されたら目を潰す、それじゃ済まない。先に片目を潰された側は、両目を潰さないと気が済まない。しかもそれで終われない。人間の復讐心は同じだけじゃ満たされない。やられたことを上回る仕返しをしてようやく気が晴れる。」と語る黒岩。確かに人間の復讐心というのは、悲しいですがその通りだなと思います。

目に目を、歯には歯をっていうのは、感情任せに復讐しろってことではない。復讐するなら同じまでにしとけっていう理性的な法律だったんじゃないのかと続ける黒岩。よく調べてみると、黒岩の言う通りで、この言葉には復讐には同一の害を与えることしか許さないという意味合いがあるそうです。「目には目を、歯には歯を」という言葉に表される規定は同害報復(タリオ)と呼ばれ、罪刑法定主義の起源とされているそう。まさか、番組タイトルのタリオがこんなところで確認できるとは‥。伏線がいろんなところに散りばめられている作品ですが、この真相には驚かされました。

しかし現実の世界では、復讐は終わりなく拡大していき、今回も復讐の連鎖が止まらず、悲劇が生まれてしまいます。世界はアンフェアなのは間違いない。それ以上に人間って生き物はアンバランスだ。と続ける黒岩。本当にこの黒岩という人間は、確信をつくなと思ってしまいます。

もしそうなら私たちがしてきたことって‥と目に涙を溜めながら自分自身を責める真実に、飯のタネに猛毒も混じっていることもある。今後も気をつけろってことだと黒岩は言います。テレビでは赤川が青井と妻を襲ったことが報道されています。息子は無事でしたが、もしかすると今度は息子が復讐心を持つかもしれません。

事前調査で断った案件だ、関係ないと話す黒岩に、真実は警察に話に行こうとします。そんな真実に、毒に当たりショックを受けているのはわかる。こういう時はどうすればいいのかわかる。「目をつぶれ。想像しろ、青い空、夏の日差し、風にそよぐ椰子の木。キラキラのプール‥この世は楽しいことしかない、楽園だ。と話す黒岩。しかし、真実は「瞑りません。私は楽園なんかに逃げません」ときっぱりと返します。一瞬、キスをするのかもと思ってしまいました。しかしそうではなく、冒頭でよく見るビーチのイメージ画を思い浮かべるように黒岩は話します。

そして、「復讐代行を手伝ってきた理由がわかった。この世界はアンフェアで法律で捌けないことばかり。せめてもの救いになれたらなと思ったがそれではダメだ。」と真実は話します。黒岩に反対されたとしてもやるべきことを私はやると語る真実は、やはり真っ直ぐな真実らしさがありました。

「お得意の正義感か。正義ってのは逆の立場から見れば悪だ。お前の考え方は新たな復讐を生みかねない」と黒岩。黒岩のこの言葉には、表と裏が隣り合わせなように、善悪も隣り合わせで、きっと見る位置が違うだけでどちらにも見えてしまうものなのかなと考えさせてられます。

運命の1日。真実は鮫島に会います。次回、最終話。この2人のやりとりを見るのが終わってしまうのは寂しいですが、どんなラストを迎えるのか楽しみです。

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