【特捜9 season3】見逃し配信・無料動画まとめました

特捜9 season3

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『特捜9 season3』のあらすじと感想

※ネタバレを含みます。まだ見てない人は気をつけてくださいね。

第1話
越境捜査

放送日:2020.4.8
見逃し配信

『特捜9 season3』第1話の見逃し配信は、2020年04月15日に配信終了しました。

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第1話を無料で見たい方はこちら

あらすじ

前班長が去ってから9カ月…。浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班のもとには、捜査一課からの応援要請が来なくなり、メンバーは警備など地道な仕事にばかり駆り出されていた。組織内には、特捜班への遺恨を持ったまま警視庁を追われた元刑事部長・三原達朗(飯田基祐)の影響力が、いまだに残っていたのだ…。

そんなある日、特捜班が多摩川の河川敷で防犯イベントの警備に当たっていたところ、市長の挨拶を橋上で見学していた市民が突如、銃撃される事件が発生!

直樹はすぐさま倒れた男性のもとに駆けつけるが、すでに絶命していた。しかも、現場は東京都と神奈川県の境にあたり、どちらの管轄になるか両警察が互いにけん制しあう微妙な空気に…。

だが、そこに颯爽と現れたのは、あの三原だった。降格人事で警察庁に戻され、刑事局広域捜査担当審議官に就任した三原は、この事件を現在捜査中の連続殺人の3件目として捜査すると宣言する。

その連続殺人事件とは――1件目は池袋で中華料理チェーンの経営者が、2件目は横浜でイベント企画会社の社長が同じライフル銃で射殺されたというもの。被害者2人につながりはなく、捜査本部は無差別連続殺人と考えていた。そして特捜班が居合わせた3件目の事件の被害者は、退職したばかりの元刑事・北村龍一(モロ師岡)と判明。確かに殺された3人には接点はなさそうだが、本当に無差別殺人と断定してよいのだろうか…!?

疑問を抱いた直樹は無要請にもかかわらず、特捜班のメンバーと手分けして捜査を開始する…!

公式サイトより引用

感想

悲劇だ(>_<) 殺された元警察官と殺した情報屋のお話でした。

情報屋・林は元警察官・北村だけが自分を認めてくれた。彼のためだけに危ない半グレや反社会的な会社に潜入していた。なのに、いつの間にか北村は警察官を辞めていた。

事情を知らない林は「裏切られた」と思って、潜入先で明らかに悪の元凶だとわかっていた2人を殺害して、最後に北村も殺害した。

でも北村は裏切ってなんかなかった。彼は横領の罪で退職させられたんだけど、それは情報屋(エス)の活動費として林に渡していたもの。横領の疑いをかけられたときに「エスの活動費用」だって説明すれば問題なかったんだけど、林の情報が警察に知れ渡ることで、潜入している林の身に危険が及びことを恐れた北村は、林の存在を公表することなく、警察を退職した。

二人のすれ違いが生んだ悲劇。それを知ったときの林のやり切れなさ・・・

殺害された日、退職してから初めて会う日だったのかな?北村は「警視総監賞」の時計を見せようと持って行ってたんだからそうだよね。

そうなら刑務所から退所したってことも知ってるはず。なんで迎えに行かなかったのか… それとも警察を辞めてからは、いつ退所するかもわからないから、定期的に会う日(たぶん第〇週〇曜日とかって決めてる)に毎月ずっと待っていたんだろうか。

特捜班のメンバーは相変わらずメチャクチャでおもしろい。いろんな角度から捜査して、それが1本の線につながる。でも広報課の国木田(中村梅雀)さんが班長になるの?警視総監の命令だし…

第2話
妻の死体を運んだ男

放送日:2020.4.15
見逃し配信

『特捜9 season3』第2話の見逃し配信は、2020年04月22日に配信終了しました。

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第2話を無料で見たい方はこちら

あらすじ

警視庁捜査一課特捜班の浅輪直樹(井ノ原快彦)と新藤亮(山田裕貴)は、たまたま「目を離したすきにスーツケースを盗まれた」と主張する男性・八田義和(永井大)に遭遇。一緒に彼の荷物を探していた。

そこへ、特捜班メンバー・村瀬健吾(津田寛治)から連絡が入り、造船所に遺棄されたスーツケースの中から週刊誌記者・柴山里美(雛形あきこ)の遺体が発見されたと知る。状況を聞いた直樹は、驚愕…! 遺体が入っていたスーツケースと八田が盗まれたと主張するものの特徴が、一致したのだ。しかも、殺害された里美は八田の元妻だとわかる。

八田によると前夜、里美から「話がある」と自宅に呼び出されたものの、彼女は留守で室内にはスーツケースだけが置いてあったという。以前も、急な出張が決まった里美に頼まれて荷物をホテルまで運んだ経験があった八田は、まさか中に遺体が入っているとは思わず、気を利かせたつもりでスーツケースをホテルまで運ぶことにしたのだと話す。しかし、あまりに重かったため道の脇に置いてタクシーを探しに行ったところ、その間にスーツケースが消えていた、と振り返る。八田はまた、里美とは彼女の浮気が原因で別れたが、離婚後も友人のような関係が続いていたとも打ち明ける…。

すぐに捜査に乗り出した、特捜班。里美が勤務する週刊誌の編集長・門倉哲夫(松田賢二)によれば、里美はエース級の記者で敵も多かった模様。最近も人気俳優・加賀美涼平(町井祥真)のスキャンダルをスクープしたばかりで、その違約金は2億円ともいわれていた。さらに里美は、国会議員・海藤誠一郎(徳山秀典)の秘書・牧村祐二(矢島健一)の名刺を所持していた。しかも、里美の自宅からはノートパソコンやファイルなどが持ち出されていることが判明。犯人の狙いは、里美の取材データだったのか…!? それとも記事にされた者が、逆恨みで殺害に及んだのか…!?

元夫の八田、里美の浮気相手・寺川秀介(金井勇太)、俳優・加賀美、議員秘書の牧村を手分けして調べていく特捜班メンバーたち。捜査を進めるうち、里美が握っていた情報が見えてきて…?

公式サイトより引用

感想

世襲議員の大スキャンダルの隠蔽殺人かと思ったら、犯行動機はめっちゃしょぼかった。とばっちり受けた芸能人もかわいそう(>_<)

金井勇太さん、いくらなんでも犯行理由が身勝手すぎる。柴山さん、八田さんはやり直そうと、これから人生が回り始めるところだったのに… あんなにすぐ感情的になる旦那はいやだけど。

永井大さん、久しぶりに見た気がするけどこんな顔だったっけ?なんだかずいぶん変わったなー。いい演技してたからこのまま干されちゃうのはもったいない気がする。

知らぬ間に殺された妻を運んでいただなんて、やり切れないなー。しかも殺された後でもう一度やり直したいって考えていたなんて。

それにしても議員秘書っていうもの曲者ですね。当然ですけど。警察に真相を隠すために別の真相を交えてはぐらかすって。議員の一言ですぐに尻尾を巻いて逃げる村瀬さんもどうかと思うけど。

ようやく国木田さんが班長に。捜査に加わる気はさらさらないみたいだけど、前回も今回も国木田さんのさりげないアシストから事件解決に動き出してるんですよね。

第3話
殺しのオムライス

放送日:2020.4.22
見逃し配信

『特捜9 season3』第3話の見逃し配信は、2020年04月29日に配信終了しました。

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第3話を無料で見たい方はこちら

あらすじ

フレンチレストランのオーナー・栗原俊也(斉藤悠)が店内で撲殺されているのが見つかる。特捜班メンバーが臨場すると、凶器は見つかっておらず、レジから売上金が盗まれていた。第一発見者となった従業員の青山香織(佐藤玲)は、栗原の横暴な仕事ぶりに反感を持っていたと告白しつつ、犯行推定時刻、ヘッドスパに行っていたと告げる。

現場でどこか風景の写っている写真の切れ端を見つけ、不審に思った浅輪直樹(井ノ原快彦)は鑑識の佐久間朗(宮近海斗)に解析を依頼。その後、香織のアリバイを確かめるため、ヘッドスパの店を訪ねる。

ヘッドスパリストの江藤ゆり子(真飛聖)は香織の話した通りの時間、施術をしていたと証言。香織は施術料が高額にも関わらず、ゆり子の店に足しげく通っていたようで、ゆり子は、顧客たちが頭のマッサージを受けるだけでなく、さまざまな悩みを打ち明けているのだと話す。

数日後、直樹が栗原の店で見つけた風景写真の切れ端に写っていた場所を訪ねていると、近くの一軒家から悲鳴が聞こえてくる。会社役員をしている篠田浩一(緋田康人)が頭から血を流し、死んでいるのを外出先から帰宅した妻の絵美子(山口香緒里)が発見したのだ。

ふたつの事件は同一犯によるものなのか? 特捜班が捜査を進めると、ゆり子、香織、絵美子の3人の、幼い頃の壮絶な体験が明らかになり…。

公式サイトより引用

感想

今回の動機も悲惨だ。過去に虐待されていて、レストランのオーナーからパワハラ受けている香織、過去に虐待されていて、夫からひどいDVを受けている絵美子、そして自分も壮絶な虐待を経験しているからこそ、救いたいという江藤ゆり子。みな虐待されていて、殺された人は生きてる価値がないと言ってもいい人たちばかり。だからやるせない。

香織さんは自分を拾って料理人として育ててくれた元オーナーの味を守りたいはずなのに「レストランを守りたい」という間違った方向で犯行を決意。レストランは守れたものの、殺人が起こったお店に人がくるはずがない。いつの間にか目的を間違えちゃったんだね。

主婦の絵美子さんは自分の作ったキャラクターと会話することでしか逃げ場がなくなっていた。でも犯行を決意したことでキャラクターは自分に話しかけなくなってしまった。この時点で精神的にやばいと思うんだけど、良心の呵責かな。

最近フランスの精神科医が言ってた、「こんな状況だから壁や植物に話しかける行為は正常です。受信しなくていいです。ただし壁や植物が話しかけてきたら急いで受診してください」というのを思い出した。

殺人を教唆したヘッドスパの江藤ゆり子さん、自分も壮絶な虐待を経験していて、警察に相談したものの警察の対応が間違っていて逆に虐待はエスカレートした。

江藤さんは父親を殺害することで救われた。だから救ってあげたい。これも本心だと思う。警察も頼れない、自分の身を守るのは自分だけ。小学生のときにそういう風に理解して生きてきたなら仕方ない。

事件を解決に導いたのはレストランに落ちていた写真の断片。こんな断片から撮影場所を特定するなんて、鑑識ってすごいね。

そうそう、斉藤洋介さんと斉藤悠さん、親子共演ですね。一緒のシーンはなかったですけど。

第4話
殺人の城

放送日:2020.4.29
見逃し配信

『特捜9 season3』第4話の見逃し配信は、2020年06月17日に配信終了しました。

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あらすじ・ネタバレ

第5話
10年目の殺人

放送日:2020.6.17
見逃し配信

『特捜9 season3』第5話の見逃し配信は、2020年06月24日に配信終了しました。

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あらすじ・ネタバレ

警視庁・特捜班で国木田誠二(中村梅雀)は、自分宛の封書を見つける。差出人の「竹内沙織」を見て、何かに思い当たり国木田は部屋から飛び出していった。

そのころ、新藤亮(山田裕貴)は早瀬川真澄(原沙知絵)に呼び出され、監察医務院に出向いていた。早瀬川によると、今朝自殺として解剖した女性の遺体が、他殺の疑いがあるというのだ。国木田とすれ違いで部屋へ戻ってきた浅輪直樹(井ノ原快彦)は、新藤からの電話でそのことを聞かされる。

遺体の女性は会計事務所で働いており、無断欠勤の彼女の自宅を同僚が訪れたところ、首をつって亡くなっていたのが発見された。所轄は自殺と判断したが、早瀬川が他殺を疑う根拠は、口紅の塗り方が自分で塗ったには雑で不自然であり、詳しく調べたところ、前歯に微量の血液が付着し、さらにその血液が、亡くなった女性のものではなかったという。

直樹は被害者の名が竹内沙織(竹内恵美)と聞いて、何かを思い出す。彼女は直樹の所轄時代の先輩・門脇健治(橋本さとし)の元不倫相手の警察官で、門脇が警察を辞めた理由でもあった。そして、門脇と直樹は10年前に別の事件で再会していたのであった。

直樹から連絡を受けた青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、かつて沙織が勤務していた所轄を訪ねる。そこで、元同僚から、沙織が門脇にもてあそばれていたこと、親しくしていた上司の課長が、国木田であったと聞かされる。

直樹は、現在はテレビのコメンテーターとして活躍する門脇に電話をして、沙織が亡くなったことを告げる。門脇は驚き、警察を辞めてから、沙織に会っていないと話すが、ふと2週間前に不信なファンレターが届いていたことを思い出す。過去についてや、会いたいと書いておきながら匿名であったファンレターを見て、差出人が沙織だったのではないかと思い至る。

新藤は、沙織の勤めていた会計事務所の同僚である第一発見者から、沙織が担当していた印刷会社の経理担当・和田孝雄(おおたけこういち)が沙織に好意をもっていたことを聞きだす。和田は昨日から会社を休んでいるという。

沙織のアパートを訪ねた青柳と矢沢は、彼女に交際を迫っていたという和田孝雄(おおたけこういち)が不審な様子でアパート周辺を動き回っているのを目撃し、任意同行する。取り調べを行うと、和田は沙織が死亡したことを知らず、犯人は元不倫相手の門脇に違いないという。そして、昨日、沙織の部屋に入っていく門脇の姿を写した動画を見せるのだった。

そのころ、非番の小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)は、小宮山の引っ越す友人の家電を引き取りに出かけていた。料理をしない小宮山が、パン焼き機を得意げにもらって見栄を張る姿や、村瀬が小宮山の恋人だと勘違いされた話題で口喧嘩をしていた。
その時、小宮山の携帯に早瀬川から呼び出しがあり、班長・国木田から解剖のやり直しを依頼があったことを知る。再解剖したところリンパ節にガンが見つかったのだ。国木田は、沙織が自殺したくなるような理由があったではないかと、早瀬川に依頼したのだった。

直樹と新藤は、門脇の楽屋を訪れ、和田が撮った門脇の動画を見せて、沙織の家で何があったのかを問いただす。参院選への出馬を検討していた門脇は、不審なファンレターを沙織からのものと思い、沙織との不倫の過去を制裁したいと、沙織に会いに行ったのだった。しかし、門脇が家を訪れた時には、すでに沙織は首をつって死んでおり、口の中に門脇と沙織が一緒に写った写真が丸め込まれていたのを発見し、捨てたという。しかし、口紅を塗ったことは知らなかった。

鑑識の結果、唇についていた血痕と門脇のDNAは一致せず、ファンレターの筆跡も沙織の字を模倣した偽物だったことが判明する。また、新藤は、10年前に直樹と門脇が再開した事件でも、被害者が口紅を塗られていたということを発見し、直樹に報告する。

門脇のテレビの収録現場に、青柳と矢沢はある人物を待っていた。その人物は、和田であった。青柳たちが和田を尾行しようとすると、和田の目の前に国木田が現れる。同じとき、収録現場の地下駐車場に着いた門脇の前には、直樹が現れる。

国木田は和田に、直樹は門脇に、沙織がガンで余命宣告されていたこと伝え、事件の真相を話し始める。

沙織が自殺したのは、門脇に未練があったのではなく、和田に告白され、真剣に和田に向かい合おうとしたが、自分の余命が僅かであることを知り、和田に辛い思いをさせたくなかったからではないかと。門脇に届いたファンレターは、沙織が門脇に未練があると思った和田が、彼女を門脇に会わせようと筆跡をまねて出していたのだった。しかし彼女は死を選んでしまった。一方で門脇は政治家になり、日の当たる場所を歩いていき、いつかは沙織のことも忘れてしまうのではないか、そうであるなら一生沙織を忘れられないようにしようと、首をつっている沙織の姿を見て悔し涙を流しながら和田は考えた。そうして和田は、門脇と沙織が写った写真をぐちゃぐちゃに握りつぶし、沙織の口に含ませ、口紅を塗った。口紅を塗ったのは、門脇が関わった10年前の事件を模倣するため、唇に付いた血痕は、和田が写真を握りつぶした際に指を切ってしまったものであった。

国木田は思い悩む沙織の心を救ってあげられなかったことを後悔する。せめてもと、和田の幸せを願う沙織の心を、和田に伝えたのであった。そして、和田は門脇を襲うための凶器のナイフを捨て、泣きながら跪くのであった。

真相を話し終わり、立ち去ろうとする直樹に対し、門脇は政治家になった暁に後ろ盾になる代わりに、選挙に影響がでないよう今回の事件を内密にしてくれと頼む。変わらないですね、と直樹は呆れた笑顔を見せ、振り向くと静かな怒りの表情で立ち去る。

事件は収束し、警視庁の特捜班では、小宮山がパンを作ってもってきていた。新藤は小宮山の作ったパンを食べた途端に顔色を変えて部屋をでていき、村瀬は、「これは味見したのか?」と苦い表情を浮かべた。ただし、作った本人の小宮山と直樹だけは、おいしい!と言って味音痴を発揮したのだった。

感想

今回の事件は、相手の幸せを願うあまりにすれ違ってしまった二人のお話でした。

大切な人であれば、何も言わずに自殺という最悪の方法ではなく、どういう結果になったとしても、事実を話してお互いに向き合うことでしか前に進めなかったのではないかと思います。ただ、警察官でありながら、職場の男性と不倫をして職を辞し、最後には若くしてガンになってしまった女性の心理を考えると、自分の不幸に大切な人を巻き込みたくないという心理があったのかもしれないなと思いました。

悲惨な運命の女性のお話だったのですが、ドラマを見終わった後に、そのことよりも門脇という男の強烈な傲慢さの方が印象に残ったのは私だけでしょうか。

やっていることは身勝手ながら、不倫で警察をやめても別の仕事で成り上がるというような強さがあり、こういう正義でもなく完全な悪とも言い切れない、日和見で利己的で、ある意味とても人間らしい人が要所で物語を盛り上げてくれるのだろうなと思いました。

浅輪や特捜班に対する観察眼も鋭く、「捜査一課の中にいる独立性の認められた集団、」浅輪の人柄があったから「組織の論理を超えた正義を行うチーム」を作れた、と言及しており、話の最後には政治家として特捜班の後ろ盾になると言っています。

特捜班が警察という組織の中で、いかに当たり前の正義を貫いていくのかが、このドラマのテーマの一つだと思うので、今後も政治家になった門脇が登場し、特捜班と絡んでくるのかもしれないなと思いました。

また、未だに特捜班のメンバーと一線を画している国木田も気になる存在です。国木田の元部下であった竹内沙織が、国木田を熱血の上司と言っていたという過去が今回明かされましたが、国木田がどういう人物なのか、どういった過去を経て、何のために特捜班の班長に任命されたのか。今後も、少しずつ明かされていく国木田という人物に注目です。

第6話
四色の殺人

放送日:2020.6.24
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『特捜9 season3』第6話の見逃し配信は、2020年07月01日に配信終了しました。

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あらすじ・ネタバレ

公園の階段で若い男性が頭から血を流して亡くなっているのが見つかる。浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班が現場に駆け付けると、そこにいたのはベテラン鑑識官の猪狩哲治(伊東四朗)だった。現場の周りの地面には、縦横に入った車椅子の轍の跡と緑色の細いプラスティックが発見される。また、現場には第一発見者の介護士とその介護士の勤める老人介護施設のレクリエーションで公園にやってきた利用者の老人たちの姿があった。

亡くなったのは天野祐介(橋本良亮)という男性で、職業は顧客の資産を運用するライフスタイルアドバイザーだった。第一発見者の介護士は、公園に来ていた利用者の一人である大谷真二郎(原金太郎)がレクリエーション中にいなくなってしまったのを探していたところ、倒れていた天野を見つけたという。偶然にも、天野はその介護士の勤める老人介護施設にボランティアとして出入りしていたのだった。

浅輪と新藤亮(山田裕貴)は聞き込みのため、老人介護施設へ向かう。入居者の女性たちによると、天野は親切で好感のもてる青年だったというが、そこへ、入居者の大谷が杖をついてやってきて「天野は死んで当然の男だ!」と怒鳴るのだった。

青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、天野の妊娠中の妻・春香(中田絢千)から、明るく優しかった夫が、ここ数か月の様子がおかしかったという証言を得る。

小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)は、天野の勤務先へ。天野の上司・三島亜希子(尾上紫)によると、天野は詐欺まがいの商品を売りつけて、顧客とトラブルになっていたという。りんごの樹を1本200万で買い、毎年売り上げを手にできるという、オーナー商法と呼ばれる詐欺をしており、詐欺被害者の大谷真二郎の息子からの通報で判明したものだった。

早瀬川真澄(原沙知絵)の遺体監察により、天野の体中にあざがあり、背中に何かの四角い角の痕、左胸に何かでつかれた直径3cmほどの圧迫痕が発見された。

そのころ、警視庁の特捜班の部屋に猪狩が鑑識報告書を持ってやってきた。猪狩は、浅輪に鑑識報告書にある2つの条件に当てはまるお年寄りを探すように、と国木田誠二(中村梅雀)に伝言を頼む。

特捜班の捜査会議では、天野が詐欺で得たはずの2000万が見つかっていないこと、天野が前任者から引き継いだ顧客ノートを利用し詐欺を行っていたことなどが報告された。そして、大谷真二郎が元文部科学省の筆頭課長であり、息子は財務省の現役官僚であると国木田の話により判明する。

被害者の左胸についていた3cmの圧迫痕が、大谷の杖によるものではないかと疑いをもった特捜班は、大谷に会いに行くことに。

大谷に会いにいった小宮山と村瀬。大谷によると、天野からりんごの樹のオーナーの営業を受け契約したが、その後りんご一箱しか送られてこないことを不信に思い、息子に相談すると詐欺だと言われたという。天野を呼び出すと、土下座をして謝られたが、無性に腹が立ち、杖で天野を突き飛ばしたというのだ。天野の左胸についた圧迫痕は、この時につけられたものと判明。大谷は自分が天野を殺したと証言。そこに息子が来て、父の認知能力は確かではないと訴えるが、大谷は息子に自由にできるお金も奪われ、死んだも同然だと憤りながら訴え、天野を殺した際のことを証言する。「夕焼けが血の色に見えた」と。

小宮山と村瀬は、その言葉に疑問を持つ。殺害されたのは昼間であった。

猪狩の探していた条件、車椅子を使用しているが操作に慣れていない、車椅子を自力で動かせないに一致する人物が、デイサービスの利用者の坂本満智子(山口果林)と判明。詐欺の被害者でもあった。猪狩は浅輪に同行し、満智子の自宅へ向かった。新藤は鑑識・佐久間朗(宮近海斗)と協力して、被害者の背中についた四角い角の痕について調べることに。

満智子の家に着くと、満智子と娘・由利(須藤温子)が二人を出迎えた。昨日は由利が採用面接に行っていたため、満智子はデイサービスを利用していたのだった。由利は4色ボールペンの営業をする文具会社の元エリート社員だったが、満智子を介護するために仕事を辞め、さらに詐欺被害にもあり生活が苦しくなった様子だった。

由利は“4色定理”を知っているかと浅輪と猪狩に問いかける。「地図上の隣接する領域を塗り分けるには4色あれば十分。4色ボールペンは必要にして十分な究極の筆記具。その4色の中で何色が一番に無くなるかでその人の個性もでる」というものだ。由利は青色が初めに無くなると話した。

その時、満智子の車椅子のタイヤと現場のタイヤ痕の照合結果が届き、タイヤが一致したことがわかった。満智子は現場を車椅子で歩き回っていたのだ。自力では車椅子を動かせないと思われていた満智子だったが、つま先を使って車椅子を自分で動かすことができたのだった。現場で何をしていたのか尋ねられ焦った満智子が駆け込んだトイレから浅輪が見つけたのは、4色ボールペンだった。

同じ時、青柳と矢沢は、天野の自宅へ向かい、行方不明の詐欺被害のお金を捜索していると、天野が亡くなる前日に着ていたスーツが見つかり、汚れたシャツの左胸に土で汚れた丸い跡が見つかった。杖で突かれたのは、殺人当日ではなく前日だったのだ。大谷が天野を呼び出したのが殺害前日、そして殺害当日には天野から大谷を呼び出したメールが大谷の携帯から見つかる。

現場に落ちていた緑色のプラスティックは、満智子が隠していた4色ボールペンの欠けたクリップ部分だった。取調室で満智子は殺人現場で見たことを話す。満智子はレクリエーション中に娘の由利と思われる背中を殺害現場近くで見かけ、追っていったところ、階段の下で倒れている天野を発見し、由利が犯行を犯したと確信。そこに落ちていた4色ボールペンを拾い、由利の足跡がわからないよう車椅子で現場を荒らしたのだった。

満智子は、すべては私が悪いと呟きながら、回想する。由利が天野を家に呼び出し、詐欺のお金を返してほしいと頼んだ時に、満智子の家にあったピアノを見た天野が、小さい頃にピアノの音を聞くと憧れていたが、それは金持ちの象徴だと話していた。それに対し由利はこのピアノは両親が生活を切り詰めて買ってくれたものだと反論し、詐欺のお金を返してほしいと悔し涙を流していたのを、満智子は部屋の外から聞いていたのだった。

由利にも取り調べが行われたが、採用試験の書類試験で落とされ、事件当日は面接に行っておらず、嘘をついて介護の息抜きに映画を観たり、ウィンドウショッピングをしていたと証言した。

特捜班の部屋で、浅輪たちはこれまでの捜査内容を整理していた。新藤と鑑識・佐久間の検証により、被害者の背中にあった角のような痕がトートバッグのようなもので背中から殴られた痕と判明。由利の持っていたトートバッグと大きさが合い、由利に疑いの目が向くが、それに反するように浅輪は4色定理の話をする。由利が一番先に使ってしまう色は青だが、現場に落ちていたボールペンのうち一番多く無くなっていたのは緑色だった。それは、天野が前任者から引き継いだ顧客ノートに多く書き込まれた色だった。

その時、青柳と矢沢が天野宅の子供用のピアノの中から音声記録が入ったメモリーディスクを発見し持ち帰った。再生し聞いてみると、小宮山はある人物の声だという。また、同時に猪狩が、ボールペンについた指紋の鑑識結果をもって部屋へ入ってきた。

青柳と矢沢、小宮山と村瀬は天野の上司・三島の元へ。音声記録は、今回の詐欺が三島の指示で行われていたことを示す録音だった。ボールペンに残された指紋が三島のものと一致し、三島は罪を認め、警察署で取り調べを受けることに。

三島によると、天野は子どもができてからお年寄りからお金をだまし取ることに罪悪感をもち始め、お金を返せないかと三島に相談した。返せないのなら会話を録音したものを警察に届け出ると話した天野を、翌朝、大谷に罪をかぶせるために石段の上に呼び出し突き落としたのだった。

人生を謳歌した老人世代に対し、自分たちの世代はいくら努力しても正社員になれず報われない、必死で努力をして今の地位まで登りつめてきたのだから、騙して何が悪いという三島。村瀬は、自分のことしか考えていない人間ほど、犯した罪を社会のせいにするものだなと静かに呟いた。

青柳と矢沢は、天野の妻に「俺、生まれてくる子供に恥ずかしくない親になりたい」と話す天野の録音を聞かせ、詐欺の被害者にも半分ほどの金額が戻ってくると話した。妻は、天野が生まれてくる子に絶対ピアノを習わせたいと言っていたと微笑みながら話し、ピアノを鳴らすとお腹の子がお腹を蹴ったと驚くのであった。

公園でレクリエーションに参加する満智子と由利を見守る浅輪と猪狩。娘が心配のあまり体が動いたことを恥ずかしくて隠していたのですよね、と浅輪が優しく満智子に話しかけると満智子は、そんなこと知らないと誤魔化すのだった。帰りながら、良い顔つきになり捜査中の鋭い顔つきが誰かさんに似てきたなと話す猪狩に、そうですかと笑顔でとぼける浅輪だった。

感想

今回は、年老いた母親が娘のためを思ってお金を残そうとした気持ちを利用した詐欺事件が話の核でした。母の介護で仕事を辞めた40代の娘と、自分が娘のエリート人生を壊したと思っている母親。お互いを思いやる気持ちが、負の方向へ向かってしまったのが切なかったです。

40代の由利が再就職の書類選考で落ちるというエピソードがありましたが、犯人の三島も自分たちの世代が報われない世代だと話しているのを聞き、詐欺を肯定する理由にはなりませんが、一理ある言葉だなと思いました。現代社会に起きる事件は、単純な恨み妬みが原因というより、社会的不均衡や格差によるものが多いのではないかと思いました。

天野の生まれてくる子供は、母子家庭に育つことになりますが、ピアノを習えるくらいに天野の生命保険金でも入るといいなと思いました。

また、今回の被害者の天野を演じたのが、ジャニーズのABC-Zの橋本良亮さんでした。鑑識の佐久間役がTravis Japanの宮近海斗さんということもあり、本ドラマはジャニーズ枠が多いのだなと嬉しく、今後も隠れたジャニーズ枠に期待したいです。

第7話
万引きGメンの死

放送日:2020.7.1
見逃し配信

『特捜9 season3』第7話の見逃し配信は、2020年07月08日に配信終了しました。

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あらすじ・ネタバレ

道端で警備会社に勤める女性の絞殺体が見つかり、浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班は捜査を開始する。

被害者の相澤麗美(水沢エレナ)のポケットには値札がついたダイヤの指輪が入っていたため、指輪が盗まれた宝石店を小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)が訪ねる。店員の宮坂宏(橋本淳)に防犯カメラの映像を確認させてもらうと、今回の被害者と女性がもめている様子が映っていた。

一方、直樹と新藤亮(山田裕貴)は被害者の携帯電話の着信記録から、殺害の寸前に電話をしていた相手を訪ねる。電話相手は、清掃員の女性・飯倉秋代(中島ひろ子)で、被害者は12年前に亡くなった息子の知り合いであり、電話では世間話をしただけだと言葉を濁す。

青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、被害者の勤務先を訪問。死亡した相澤麗美は“万引きGメン”で、テレビに出た経験もあり、仕事柄、万引きをして捕まった人々から恨みを買うこともあったようだった。同僚によると、ちょうど2か月程前にも激しい剣幕で麗美を訪ねてきた男性がいたとのこと。しかし、捜査令状がないので個人情報は明かせないと、断られてしまう。

万引きGメンのインタビュー映像により、麗美が万引きGメンになったきっかけが、高校時代に常連だった本屋が万引きで潰れてしまったことだとわかった。また、秋代の息子・ユウマは、本屋で万引きし逃げた際に、階段から落ち亡くなっていた。浅輪と新藤は、共通点の本屋を調べることに。元店主の話によると、正義感の強い麗美が本屋で万引きをしていたユウマを発見し追っていったところ、誤って階段から落ちてしまったことがわかった。毎年、命日の日に、麗美は謝罪のためにユウマの自宅を訪ねていたが、母親の秋代は麗美を激しく責め許さなかったという。

宝石店の防犯カメラ映像から、店で麗美と揉めていたのは、大森月子(山下リオ)という窃盗の前歴者の女性で、大森総一郎(大内厚雄)という有名な教育評論家の妻だった。小宮山と村瀬が月子宅に訪問し、宝石店でのやり取りについて聞くが、月子はおびえた様子で覚えていないと首を振った。夫・総一郎は、月子の手を握り、頭をなで、その時間なら自分と一緒に映画を観ていたと、映画の半券を取り出して証言。小宮山と村瀬は、二人の異様な様子が気にかかる。

青柳と矢沢は捜査令状をもち、改めて麗美の勤めていた警備会社を訪問。麗美に恨みをもち訪ねてきた男性の名前と勤務先の情報を得た。男性は、車の塗装会社に勤めており、麗美を訪ねた理由を妹が自殺したからだと言った。男性の妹・松浦梨々子は保育士だったが、過去に万引きしていたところを麗美に逮捕されていたのだった。

その頃、小宮山は監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)に、月子について相談していた。月子のように何度も万引きを繰り返してしまう症状を“クレプトマニア(窃盗症)”と言い、物を盗むことで強いストレスを解消しようとする心の病であると、早瀬川は説明する。小宮山たちが見た夫の手を握る行為は、愛情ではなく相手を支配する行為であり、夫によるモラルハラスメントで月子は強いストレス状態にあったのではないかと指摘した。

浅輪は、再度話を聞きたいと飯倉秋代の家を訪問。秋代は、家に遺骨を置いたまま、ユウマが死んだことをまだ受け止めきれずにいるようだったが、ユウマが万引きした理由が最近やっとわかったと、意味ありげに答えた。

捜査会議の中で、村瀬の報告により、月子の夫・総一郎の証言の虚偽が判明。防犯カメラの映像より、映画を観ていたのは総一郎と母親であり、月子のアリバイが崩れたのだった。その時、鑑識官・佐久間朗(宮近海斗)が特捜班の会議に入ってきて、麗美の遺体の指先から微量の粉末がついていたとの鑑識結果を報告。粉末はベンガラであり、天然の塗料や化粧品の原料、また研磨剤として清掃にも使用されていることがわかった。

青柳と矢沢は、自殺した松浦梨々子の勤めていた保育園へ聞き込みに。自殺する数か月前に退職しており、その原因は梨々子がアダルトビデオに出演していたことを保育園の保護者に見つかったことだった。青柳たちは、それを兄に伝えるとショックを受けつつ、梨々子が死ぬ前に「あんな会にさえ行かなければ」と、泣き叫んでいたことを証言した。

村瀬と小宮山は、アリバイが崩れた大森月子を任意で聴取。しかし、月子は何も言わない。そこで、小宮山は、征服欲が強い夫から何も言わないように言われているのかと尋ねた。すると月子は急に感情的になり、主人は立派で何も間違っていない、万引き癖のある自分を見捨てないでいてくれる素晴らしい人だとかばい、自分がすべて悪いのだと言った。それを見た、小宮山は、モラルハラスメント(精神的暴力)を受けているのではないかと尋ねる。月子はハッとした顔つきで「前にも同じことを言われた気がする」と何かを言いかけたその時、国木田誠二(中村梅雀)が取調室に入ってきて、月子を任意の聴取なのだから解放するように指示した。夫の総一郎が国木田を通して、月子を解放するように働きかけたのだった。

帰り際、小宮山は月子に、あなたは何も悪くないということを忘れないで、と伝え名刺を渡した。

月子が帰った後、小宮山はなぜ話そうとした月子を返したのかと、国木田と口論になった。被疑者の人権は守らなければいけない、証言を強要されたと周囲に思われることが問題なのだと国木田は反論した。それに対し、小宮山は「過去に何があったのか知らないが、何の捜査もしないなら、せめて邪魔だけはしないでほしい」と、声を荒げた。村瀬は、小宮山の友達が昔モラハラを受けていたことを思い出し、怒りが収まらない小宮山に、俺はいつだって君の味方だからとキザなセリフで小宮山を笑わせて励ますのだった。

同じ頃、浅輪と新藤は、飯倉秋代の家に行くが、秋代はおらず、会社も休んでいる様子。心配になった二人が探すと、秋代は路上で頭から血を流して倒れ、救急車で運ばれるところだった。その時、秋代の所持品から古い携帯電話を発見する。

特捜班の捜査会議において、秋代の所持品の古い携帯が、修理されたユウマの携帯だったと浅輪は報告する。携帯の中には、ウエダという人物にいじめられ、万引きを強要されているというユウマの日記が見つかった。秋代が携帯ショップに修理された携帯を取りに行ったのが、麗美が殺される3時間前で、秋代が麗美にかけた電話は日記の内容について伝えるものだったのだ。

鑑識・佐久間からの報告で、秋代の現場からも麗美の指に付いていたベンガラと同じ粉末が発見されたことがわかる。そこへ、小宮山に、月子が聴取に応じると電話がかかってくる。

昨夜、月子は迷惑をかけたお詫びのつもりで、夫へ手間をかけた夕食を作ったところ、まずいと言われ食べてもらえなかったという。気持ちの糸が切れてしまったその時、「あなたは悪くない」という小宮山の言葉を思い出し、聴取を受ける気になったと小宮山を訪ねてきたのだった。

月子は、小宮山のその言葉を、万引きを繰り返す人たちの自助グループのミーティングに参加した際にも言われたと話した。そして、参加後しばらくして、坂上唯という自助グループに参加していたと思われる人物から、銀座の宝石店で働きはじめたので立ち寄ってほしいという手紙が届いたという。そして、あの日、気晴らしにお店を訪れたが、坂上という人物はおらず、宝石を前に思わず鞄に入れてしまったところを、麗美に声をかけられ焦って指輪を置いて逃げたのだった。麗美は「気を付けて、あなたは狙われている」と月子の逃げる背中に叫んでいた。

青柳と矢沢が自助グループに聞き込みにいくと、坂上唯という人物はいないという。グループの代表は、麗美も数日前に同じ人物について聞いていたと証言した。

浅輪と新藤は、飯倉の家でユウマの学校名簿からウエダという人物を探していた。新藤が上田という苗字の男性が見つからず音を上げていると、浅輪が「女部田」と書いてウエダと読むと指摘し、「女部田宏」という人物を名簿に見つける。

浅輪たちは、「女部田宏」を探し出した。取調室で浅輪が向かい合ったのは、宝石店の店員・宮坂宏だった。宮坂は読みにくさを理由に苗字を変えていたが、浅輪は変えた本当の理由は過去の悪事を隠すためだったのではないかと尋ねたが、宮坂はとぼけて否定した。新藤が、続けて追及する。麗美と秋代の体から見つかったベンガラは宝飾材の研磨剤としても使われている。宮坂は宝飾材の品質管理の仕事をしており、二人の体から見つかったベンガラと一致したのだ。

ユウマの日記を見つけた秋代は、宮坂を探し出し接触したが、罪を認めない宮坂に対しナイフを取り出しもみ合いになった結果、壁に頭をぶつけ倒れてしまったのだった。しかし、宮坂は正当防衛だと言った。

往生際の悪い宮坂にしびれを切らせた青柳と矢沢が取調室に入ってきて、宮坂がアダルトビデオの制作で荒稼ぎをしていたことを切り出す。宮坂は女性の調達を担当しており、万引きの自助グループに来ている女性に目を付け宝石店へ誘い出し、万引きをしやすい状況にして万引きさせたところを脅し、アダルトビデオに出演させていた。宮坂は、梨々子が亡くなった後、月子をターゲットにしたが麗美に阻止され、麗美が宮坂の手口を探っていたため殺害したと認めたのだった。ポケットに指輪を入れたのは、月子に罪を被せるためであった。

後日、浅輪は病院の屋上で、麗美が万引きした人達の更生に関わっていたことを秋代に伝えた。ユウマのことがあったから、麗美がそういう人生を選んだのではないかと浅輪が言うと、秋代はユウマの携帯電話を握りしめ、涙をこらえ静かに頷くのだった。

感想

今回の犯人は近年稀にみるクズな人物でした。特に一番罪が深いと思うのが、前向きに立ち直ろうとする人たちの弱みを、自分の利益のために利用したところです。梨々子、月子は万引きの前科者でしたが、早瀬川の指摘にもあったとおり、窃盗症という一種の病気が原因での犯罪でした。自己利益のために故意に犯したのではなく、せざるを得ない状況に追いやられていたのだと思います。月子と夫のやり取りで描かれていましたが、人格を否定され、抑圧され、支配されてしまう精神状況に陥った被害者なのだと思います。

それに対し、麗美は万引きという犯罪だけを見るのではなく、その背景にある根本の原因にまで関わり、本質から救おうとしていました。ユウマの事故はとても辛い経験だったと思いますが、そこから逃げずに遺族に向き合おうと努力し、また万引き前科者の更生にまで関わろうとした麗美という人物の器の大きさ、人としての強さは尊敬に値するなと思いました。

前回のオーナー商法もですが、特捜9は犯罪が2重構造なのだということを教えてくれていると思います。犯罪を犯す人々の心理や社会的状況を見てみないと本当の意味で問題は解決しない。今回の小宮山のように、弱い立場の人たちに向けた視点を大切にしている特捜班の活躍に今後も期待です。

第8話
Wの殺人

放送日:2020.7.8
見逃し配信

『特捜9 season3』第8話の見逃し配信は、2020年07月15日に配信終了しました。

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あらすじ・ネタバレ

マンションの一室で住人・桜川梨花(小林涼子)が首を吊って亡くなっているのが見つかる。部屋は荒らされた様子もなく、玄関も閉まっていた。自殺と思われたが小宮山志保(羽田美智子)が異議を唱える。洗濯物が洗ったままとなっていたのだ。自殺をする前に洗濯をするとは考えられないという。

第一発見者は梨花が役員を務めるNPO団体の代表・長谷岡幹子(千葉雅子)だった。女性の労働環境の改善を目的とするNPO団体で、梨花が大事な会議を無断で休んだのを心配に思い、訪ねたのだった。

話を聞いた青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、彼女に疑惑の目を向ける。梨花を学生時代から面倒を見てきたという幹子は、何かあったときのために、部屋の合鍵を持っていたと話す。そして、青柳は幹子の腕に大きな絆創膏が貼ってあることに気づく。

小宮山は、梨花の部屋で、一日で痴漢を3名捕まえたという感謝状を見つける。また、村瀬健吾(津田寛治)はアルタイル観光という社員証を見つけ、小宮山と梨花の職場へ向かうことに。

一方、浅輪直樹(井ノ原快彦)は、チラシばかりを溜めているラックが気になりつつ、床に落ちた白い粉を見つけ鑑識を依頼する。そして、新藤亮(山田裕貴)とマンションのエントランス周辺を捜査していると、格安のエアコンクリーニングのチラシを見つける。

小宮山と村瀬は、梨花の職場の同僚・岡崎美緒(川添野愛)から、梨花が女性社員へセクハラをしていた課長・黒木亮(児玉貴志)へ直接セクハラの告発をするなど、女性のトラブルを解決してくれていたと聞く。その後、黒木は辞職したという。美緒に話を聞いていると、社長の小坂順也(松澤一之)がやってきて、セクハラについて否定する。黒木の発言も、羽目を外したくらいでセクハラというのは大げさだとセクハラを軽視するような小坂の言い方に、カッとなる小宮山だった。

その頃、青柳と矢沢は監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)に被害者の指の爪の間を調べてほしいと依頼する。幹子の腕にあった絆創膏に隠された傷との関係を疑ったからだ。

捜査会議では、セクハラを告発された黒木が梨花に恨みを持っていたのではないかということついて報告される。青柳は自分の手柄にしようと爪の間のことについては報告せず、翌日、幹子のアリバイについて確認するように皆から言われるのだった。

その夜、直樹は格安のエアコンクリーニングのチラシを持ち帰り、妻の倫子(中越典子)にクリーニングしないかと相談するが、すでに倫子は動画を見ながら自分で掃除をしており、気づいていない直樹に不満をもらすのだった。

用無しのチラシを捨てるという直樹に、倫子は生ごみをチラシで包んで捨てると臭くないといった応用テクニックがあるのだと教える。それを聞いた直樹は、被害者の梨花が溜め込んでいたチラシは、こういうことに使おうとしていたのかもしれないと推理する。聞いていた倫子は、「やっぱり家のこと以外はよく気が付くよね」と嫌味を言うのだった。

次の日、青柳と矢沢は梨花と幹子が所属するNPO団体の職員に話を聞いていた。職場で悩む女性の駆け込み寺のような団体で、職場で不当な扱いを受けている女性の相談に乗っているという。解決方法として関係省庁に相談をしにいくことがあるが、梨花は直接会社に入ることもあったという。アルタイル観光に入社したのも、嫌がらせを受けて相談にきた岡崎美緒のためだったという。しかし、そのやり方に代表の長谷岡幹子はやりすぎだと反対していた。過激ながらも、結果がでている梨花に賛成する声もあり、昨日の会議で梨花が新しい代表になる予定だったというのだ。

次に青柳たちは幹子に話を聞き、梨花とはつい感情的になって言い争ってしまったこと、怪我をしていた腕については転んだときのものだと話した。事件時間のアリバイについては、ジムにいたという。

小宮山と村瀬は、アルタイル観光の元課長の黒木に会いに行く。梨花からセクハラの責任をとって会社を辞めるように言われていたが、相手にしないと「エイブル・マイク・アイテム」と書かれたメールが届いたという。旅行業界だとアルファベットの読み方が違い、AMI(アミ)を意味する。つまり、会社を辞めなければ不倫相手を暴露すると脅迫していたのだ。そして、岡崎美緒の件で、社長も脅迫されていたと証言した。美緒にセクハラをしていたのは黒木ではなく、社長の小坂だったのだ。

直樹は梨花の部屋の1階下の住人に話を聞くと、事件時刻はチラシのエアコンクリーニングをしていたという。その時、矢沢から直樹に電話が入り、ジムに行って幹子のアリバイを確認してほしいと依頼される。そして、青柳と矢沢は、早瀬川のところに行き、予想通り爪の間から見つかった皮膚片を手にするのだった。

直樹と新藤がジムに行くと、そこはボルダリングのジムだった。ジムの社員は、幹子は確かに犯行時間帯にジムに来ていた記録があるが、出入りは自由なので動向は把握しきれないという。そこでジムの職員は、幹子と仲の良いという男性・布江浩一(荒谷清水)に、その日幹子がいたかどうかを尋ねるが、布江は仕事でいなかったのでわからないと答えた。

捜査会議で、小宮山と村瀬は、岡崎美緒にセクハラをしていたのは黒木ではなく社長の小坂であり、過激な行動をとる梨花が社長をおびき寄せるために家の合鍵を渡していた可能性があると推測した。

そこへ鑑識・佐久間朗(宮近海斗)がやってくる。直樹が部屋で見つけた白い粉は炭酸マグネシウムで、体操競技の滑り止めとして使用され、ボルダリングでも使われていると報告。

青柳は長谷岡幹子が怪しいとにらみ、爪の間の皮膚片のDNAと青柳がNPOの事務所でこっそり持ち帰った幹子の髪の毛を照合する鑑定依頼を佐久間にしていが、そこに国木田誠二(中村梅雀)が入ってきて鑑定は止めたと告げる。被疑者の毛髪を採取する際に、同意を得ていなければ証拠として認められない、違法捜査は認めないと頑なに言い渡すのだった。青柳は、国木田に事件を解決する気はあるのか?と声を荒げるが、直樹がそれを押しとどめた。

直樹と新藤は再びマンションへ。梨花はチラシを溜めていたが、格安のエアコンクリーニングのチラシがないことを不思議に思う直樹に、そこまでチラシにこだわる必要があるのかと半ば呆れる新藤だったが、聞き込みを続けるとチラシが配布されていたのは被害者の部屋に隣接する5部屋だけだったことが判明する。

小宮山たちが岡崎美緒に再度話を聞くと、黒木ではなく小坂にセクハラを受けていたことを、社長である小坂の目が怖く、正直に言えなかったと話した。そして、犯行当日、「もう大丈夫。これからあの男に会いに行く。」と美緒に話した梨花のことが心配になり、幹子に連絡したのだった。ジムにいた幹子は、自分も行くから安心するように、そしてこの事は誰にも話さないようにと美緒に伝えた。

青柳と矢沢から鑑定同意書を突き付けられた幹子は、少し動揺を見せ、隠していたことを話す決意をし、取調室へ向かった。女性を守ろうと行き過ぎた梨花をモンスターといった矢沢を幹子は否定し、梨花は必死だっただけだと梨花の過去を話し始めた。

幹子が初めて梨花と会った時、学生の梨花は見知らぬ男から暴行を受けていた。梨花は誰も同じ目に遭わせたくないとして、痴漢に遭っていた友人を助けるために、自ら近づいていき相手をはめて痴漢の犯人を3人も逮捕したと幹子に話した。幹子は梨花の過激な行動を心配し、このままエスカレートしていけば取り返しのつかないことになるのではないかと思っていた。事実、痴漢の犯人の一人は無罪だと主張し、冤罪だった可能性があったのだ。

そこへ、皮膚片と幹子のDNAが一致しなかったと村瀬が報告しにくるが、その前に幹子の話を聞いていた青柳は自分の予想が違ったと悟り、聴取室を後にする。引き続き、小宮山が幹子を聴取する。

幹子は美緒から電話をもらい会社へ駆けつけ、社長に今夜部屋に来てほしいと部屋の合鍵を渡していた梨花を引き止める。しかし、他に手っ取り早く男を黙らせる方法はないと反発された梨花に突き飛ばされ、幹子は腕に怪我をしたのだった。幹子は、事実を話せば梨花の行き過ぎた行為が明るみに出てしまうのを恐れ、梨花を守ろうと隠していたのだが、突き飛ばされた瞬間に、自分は梨花のことを諦めてしまったのだと後悔の涙を流した。

その頃、直樹はエアコンをクリーニングしたという住居人に話を聞いていた。作業中、住居人は別の場所におり業者は部屋に一人だったという。直樹は新藤に連絡し、二人はある場所へ向かう。

直樹と新藤は、ボルダリングジムにいた。幹子と知り合いだった布江浩一に同行をお願いする。エアコンクリーニングのチラシの連絡先の電話番号が、布江のものだったのだ。

取調室で、直樹は梨花の部屋と布江がクリーニング作業を行った1階下の部屋のベランダの手すりに炭酸マグネシウムの粉が付着していたこと、ボルダリングのシニア大会で優勝経験のある布江であれば、上の階に上ることは容赦ないことを挙げ、布江に自白を求めたが、布江は梨花を知らないと言い張る。

そこへ、青柳と矢沢が入ってきて、布江の息子は、梨花が学生時代に逮捕した痴漢の犯人の一人であり、無実を主張しながらも有罪になり、その後自殺してしまった過去を明らかにした。布江は犯行を認め、静かに事件の全容を話し出す。

ジム仲間だった幹子に依頼され、NPO事務所の清掃に行った際に、息子の痴漢事件と梨花が関係していたことを知る。梨花に直接、息子の痴漢事件が冤罪だったのではないかと尋ねると、痴漢という犯罪がなくなるのならば冤罪があってもいい、間違ったことはしていないと言われた。布江は、このままでは息子のような被害者が生まれてしまうと思い、犯行を決意したのだった。

自分のしたことは正しいのだと言い張る布江に、なぜ自殺を偽装したのか、正しくないと思っていたからですよねと尋ねる青柳と矢沢。直樹は、無念を晴らすことは、梨花を殺すことではなく、息子さんの無実を証明することで、なぜそれがわからなかったのかと問いかけた。

その後、小宮山は美緒に被害届を出してもらい、梨花のやりたかったことを少しでもとやり遂げてあげたいからと話した。青柳と矢沢も、他に小坂の被害者がいないか調べてみようと、話すのだった。

一方、浅輪と新藤は、エアコン掃除をしたことに全く気付いていなかった直樹に腹を立てる倫子のご機嫌伺いをしていた。
エアコンクリーニングのチラシが今回の事件の鍵となっていたことにいつ気づいたのかと新藤が聞くと、直樹は倫子からの助言からわかったのだと、倫子の顔色を伺いながら答える。新藤に褒めたたえられ機嫌の良くなった倫子を見た直樹は、新藤に感謝するのだった。

感想

今回の事件は、被害者である梨花も、犯人である布江の両者とも元は被害者であったはずなのに、過去に受けた傷を晴らすために、罪を犯してしまったという悲しい事件でした。

浅輪が言ったように、なぜ布江は息子の無罪を明らかにする方向に向かなかったのか、梨花もなぜ人を騙したり冤罪を容認するような方向に正義感を走らせてしまったのか、とても残念です。

梨花の発言を聞いていると、普通の方法では女性に勝ち目はないのか、弱い立場の人間が不当に打ち勝つ方法は稀有なのだろうかと思ってしまいました。

ラストシーンのあたりで、小宮山がセクハラ被害者の力になりたいと言っていたこと、それに青柳が協力すると言っていたシーンが小さな希望に見えました。不当に打ち勝つには、地道だけど正当なやり方で進むしかないだろうと思います。

また、主人公である直樹と妻の倫子のやり取りが、朗らかでいいなと感じます。外ではよく気づき鋭い直樹も家の中では抜けてるところがあり、奥さんに頼りっぱなしながらお互いに大事に思い合い明るい家庭というのが、悲しい事件をテーマとしたドラマの中の心の拠り所になっています。

第9話
48時間の攻防

見逃し配信

『特捜9 season3』第9話の見逃し配信は、2020年07月22日に配信終了しました。

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あらすじ・ネタバレ

浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班は、女性を殺害した容疑で、アメリカへ国外逃亡をしようとしていた吉井宏也(一ノ瀬颯)という青年を、緊急逮捕する。宏也は1年前にも別の女性を殺害した容疑をかけられていたが、証拠不十分で送検されていなかった。

直樹と新藤亮(山田裕貴)は緊急逮捕した吉井と取調室で対峙していた。女性たちは宏也とSNSでやりとりをしたあと消息を絶ち、山中で遺体となって発見されていた。死因はともに、ロープで首を絞められたことによる窒息死。状況証拠は宏也が犯人と示していたが、現状では決定的な証拠が見つかっていなかったのだ。

一人目は平原詩織という女性で、1年前に吉井とSNSでやり取りをして後に消息を絶ち、 ロープで首を絞められた遺体が埼玉県の山中で発見された。二人目は村野香奈、婚活アプリで出会い1週間前に宏也と一緒にいた姿を最後に、青梅市の山中で絞殺された状態で発見された。しかし香奈の殺害時刻、宏也は自宅に一人でいたという。

取り調べで無罪を主張する宏也は、それぞれの被害者が身内や恋人とトラブルを抱えていたと言い出す。一年前に詩織は死にたいとSNSに書き込んでおり、詩織の母親には借金があり、詩織に保険をかけられていた。香奈は彼氏に婚約を破棄され、浮気を疑って自棄になり婚活アプリをしており、彼に未練があり家にも押しかけていたと証言するのだった。

特捜班のメンバーは宏也が口からでまかせを言っているだけだと呆れるが、村瀬健吾(津田寛治)があることに気づく。宏也は前回の逮捕で送検前に釈放されたため、逮捕後48時間以内に送検されなければ釈放されると知っているのではないか。今回も48時間の時間稼ぎをするために、家族たちに容疑を差し向け、捜査の時間がかかるような供述をしたのではないかと。

誰もが憤る中、国木田誠二(中村梅雀)は必ず裏を取るよう命じる。そうでなければ、班長として送検書類は出せないと。この時点で残り時間45時間。宏也を送検すべく特捜班の戦いが始まる。

青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)が詩織の保険について調べると、確かに死亡保険はかかっているが総合保険の補佐的なもので金額も200万円と少額であった。二人は詩織の母親の自宅ポストに消費者金融の郵便物があるのを見つけ会社を訪ねると、融資は利子も含め200万あり、未返済だったため債権回収業者へ委託したとのこと。保険金と借金の金額が同じ額であることがわかった。

小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)は、香奈の元婚約者・藤井武(山本栄司)の元へ出向くと、女性と待ち合わせて出かけるところだった。話を聞くと、婚約を破棄したのは自分が末期の癌にかかっており、先ほど会っていたのは相談にのってもらっていた知り合いの医師だと言う。香奈は癌であることを知ったとしても結婚すると言うに違いなかったため、香奈には話さなかったと言う。それなのに、なぜ自分よりも早く死んでしまったのかと、藤井は悲しみに沈んでいた。

直樹と新藤は前日に引き続き、吉井宏也を取調べしていた。どんな事件も裏に理由があって起きていると考えていると、直樹は宏也に語り掛けるが、宏也は自分の証言の裏は取れたのかと直樹の言葉には応えなかった。

青柳と矢沢は詩織の母・平原亜希(はやしだみき)の元へ直接話を聞きに行っていた。詩織は高校を卒業したら働くと言っていたが母親の亜希は大学に行ってほしいと思っていた。しかし当てにしていた奨学金がとれず、借金をしたのだった。亜希は、詩織のために借金をしたのではなく、女一人で育てられたからと思われたくなく、別れた夫への意地もあった私のせいだと話したが、青柳と矢沢には、亜希が一種のショック状態に陥り、まともな精神状態ではないように見えた。

傷口をえぐるだけになってしまったと申し訳なく思いながら家をでると、部屋の中から何かの壊れるような騒音がして焦って部屋へ戻る二人だった。

特捜班の部屋では、小宮山たちが元婚約者・藤井の犯行時刻のアリバイがあることを報告していた。そこへ青柳と矢沢が帰ってきて、詩織の母親が自殺未遂をしたことを伝えた。結局、48時間中の27時間を使い、被害者遺族を傷つけただけになってしまったと嘆く小宮山。

そこへ電話がかかってきて村瀬が取ると同時に、鑑識・佐久間朗(宮近海斗)が、犯行に使用されたロープが宏也の自宅近所のホームセンターで売られていたものと一致したと報告しにきた。

一方、村瀬がとった電話は、元法務省事務次官である宏也の父親・吉井大二郎(鈴木晋介)からだった。息子の逮捕の知らせを受け、定年後に住んでいたアメリカから帰国し、到着したばかりの羽田空港から電話で不当逮捕を訴えてきたのであった。また、飛行機に乗る前の今朝、国木田班長と連絡を取り合っていたようだった。

翌日、直樹たちは宏也を自供へ追い込もうと取り調べに臨む。元婚約者と母親のアリバイが証明されたこと、犯行直前に宏也が近所のホームセンターで、殺害に使用されたと思われるロープを購入する防犯カメラ映像が発見されたことを挙げ、あと一歩のところまで追い込むが、そこへ国木田が入ってくる。ロープを殺人のために購入したとは言い切れず、送検書類を書くことはできないと言うのだ。直樹はしょうがなく、ロープの購入目的を宏也に聞くと、雑誌を捨てる際に束ねるために買ったと証言した。

取調映像を見ていた他の特捜班メンバーは、国木田の捜査方針に納得できず、国木田に異議を唱えようとしていると、一本の電話がかかってきて国木田は呼び出される。元法務省事務次官の父親・大二郎が、不十分な証拠での息子の逮捕に抗議しにやってきたのだった。大二郎は、特捜班について、初動捜査から逮捕・送検までワンストップで行える捜査機関であり、聞こえはいいが冤罪を生みかねないと苦言を呈したが、国木田に対し、是正した暁には退職後の再就職を便宜してもよいと話すのを小宮山と村瀬は盗み聞きしていたのであった。

それを聞いた青柳たちは、保身どころか天下りを狙っていたのかと憤った。直樹は国木田が正しいとは思わないが、送検書類を国木田に書いてもらうために、雑誌を捨てるためのロープだったのかという裏を取ってきてほしいと、青柳にお願いする。

残り6時間、裏取りをしたところ、雑誌を捨てたところを見たという住人は見つからなかった。宏也に言うと、雑誌の種類は思い出せないが、ピザのチラシを入れたと新たな供述する。犯行時刻頃の午後6時に自宅でピザを注文していたというのだが、どこの店だったかは覚えていないので調べてくれと言う。しらみつぶしに調べると、宏也は証言通りにピザを注文し、配達員は手渡しで配達していたとの証言がでてくるのだった。

アリバイは証明されるが、直樹は何か裏があるはずだとし、送検をして21日間の捜査猶予を与えてほしいと、送検を国木田にお願いする。送検しなければ、釈放され海外逃亡もありうると訴える直樹だったが、国木田はがんとして譲らない。それを見た直樹は怒りを露わにし、殺人事件で被害者や遺族が傷ついている以上、自分たちは警察としての責任があると声を荒げた。それに対し、国木田はそういう時が最も冤罪を生み出しかねず危ないのだと諭す。被害者感情に酔いしれて権力をふるい、寄って集って容疑者を犯人に仕立て上げようとしているように私には見えると言い残し、国木田は部屋をでる。

そして結局、証拠は発見されずに48時間が経過してしまう。釈放となった宏也と父親・大二郎を前に、国木田と直樹は謝罪した。父親・大二郎は腕時計を見ながら、「犯行が起こったのは今くらいの時間で、こんなに暗い時刻に女性を山奥に連れだすなら余程親しい仲ではないと難しいということが考えればわかったことだ。公正な目を持ちなさい」と言い捨てるのだった。

翌日、送検できず肩を落としている直樹と新藤は、直樹の妻・倫子(山越典子)のお店にいた。倫子は二人を励まそうと、腹ごしらえを進めるが、テーブルに置いてあったメニューが夜のメニューだったので「明るいうちはこっちのメニューだった」と、ランチのメニューを差し出す。それを聞いた直樹は何かに気づき、急いで店を飛び出すのだった。

店を飛び出した直樹と新藤は、監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)のところで香奈の遺体について聞いていた。早瀬川が再度遺体を観察したところ、首を2回しめた索状痕が見つかる。また、1回目と2回目の索状痕の向きが変わっており、左回りと右回りと別のロープの巻き方を示していた。

直樹たちは、索状痕をヒントに捜査を進めていた。国木田は誰もいなくなった部屋で、捜査資料が散らかった机を整理しようとすると一つの資料が目に留まる。

証拠が揃い、最後に国木田へ逮捕令状の取得をお願いしようと、直樹たちが特捜班の部屋に向かうと、そこに国木田の姿はなく、机に置いてあった紙を見て直樹たちは驚くのだった。

一方、吉井宏也と大二郎親子は、アメリカに出発するための準備を整え、自宅を出ようとしているところだった。大二郎は宏也に、アメリカで永住権を取るように言い、由緒ある吉井家の一人息子なのだから、もう馬鹿はやめて生まれ変わるように諭していた。そこへ直樹たち特捜班のメンバーがやってきた。

疑いは晴れたのでは?と尋ねる大二郎に、直樹たちは村野香奈の首に2度の索状痕があった謎を説明する。2回の索状痕は、利き手が右利きと左利き2人の犯人の存在を示していた。宏也が自宅で犯行を犯した後、殺人隠蔽のために身内である大二郎を家に呼んだのではないかと。

香奈を殺してしまった息子に呼び出された父親は、隠すために香奈を山中に捨てようとしたが、その時に香奈が息を吹き返し、後戻りできないと手をかけたと直樹は推理した。また、宏也が釈放された際に、大二郎は香奈が殺害された犯行時刻について「暗くなってから」と言及したことについて、犯行可能時刻の午後5~8時のうち5時はまだ明るい可能性があるにも関わらず暗いと断定したのは犯行現場にいたのではないかと迫った。

大二郎は、その時にアメリカにいたと主張するが、特捜班へ電話してきた際に羽田空港から電話をしてきたと言ったのは虚偽で、出入国在留管理局に確認したところ犯行当日は日本にいたことが判明していた。大二郎が、証拠がないと言い張ったちょうどその時、新藤と村瀬から電話がかかってくる。大二郎の滞在中のホテルから香奈の携帯電話が押収され、宏也の自宅にいたことなどが解析から明らかになったのだ。

直樹は、二人分の逮捕状が出ていると宏也と大二郎を連行しようとした時、物陰から香奈の元婚約者・藤井がナイフを手にして走り出してきた。気づいた直樹が咄嗟に止め、事なきを得るが、腰を抜かし怯えた大二郎は「私は何も知らない、家を汚すことばかりするこんなやつは息子ではない。生まれてこなければ良かった」と言い捨てた。それを聞いた宏也が「こんな親だから僕はこんな風になってしまった。言いましたよね、事件には理由があるって。」と直樹に言うと、直樹は「そんなものは理由とは言わない。奪ったものの重みをこれからは自分自身で思い知るんだ」と語り掛けるのだった。

一仕事を終えた直樹たちは特捜班の部屋で、捜査資料の後片付けをしていた。皆、なぜ国木田班長が宏也や、さらにハードルの高い元事務次官の父親の逮捕令状までも急に取る気になったのか疑問に思い、話し合っていた。直樹は、国木田が広報課の前に6係の係長だったことを思い出し、何か過去にあったのではないかと思いを巡らすのだった。

一方、屋上に一人立っていた国木田は、昔を回想し、事件に対し厚い正義感を持ち被害者の気持ちに寄り添おうとしていた自分の姿を思い出しながら、遠くを見つめていたのだった。

感想

今話は、権力の乱用から起こる2つの悲劇と、国木田という人物に注目された回でした。

事件については、言及する必要が無いほど卑劣な犯行理由と経緯だったと思います。また、父親として、元法務省の官僚という法を最も順守すべき立場の人間としての二重の責任で、宏也を正しい道に導くことができず、自ら進んで罪を犯した大二郎を非常に残念に思いました。今まさに、世間でも官僚と政府の癒着による政治問題が大きく報道されていますが、多くの真面目に働いている官僚に紛れて大二郎のような人物がいることがないように願うばかりです。

また、今話はこれまでの特捜9の手法と異なり、捜査によって犯人を明らかにしていくのではなく、犯人が初めに示された状態からどう追い詰めていくのかという形でした。古畑任三郎や相棒の作り方に寄っている、特捜9では珍しい手法でした。個人的には、特捜9で見せる井ノ原の閃きが好きなので、いつもの形の方がいいなと思いつつ、最終回を前にした少しアクセントのある回だったなと思います。

そして、今話は今までほとんど捜査に関わってこなかった国木田が、かなり存在感を現した回ではなかったでしょうか。頑なまでの証拠主義は、おそらく過去の6係の事件の反省からきているものだと思います。予告を見るに、冤罪がテーマのようです。来週が最終回で、あっという間の終わりで残念ですが、今クールの一番の謎である国木田の過去が焦点となるので楽しみです。

第10話
殺しの手帳

放送日:2020.7.22
見逃し配信

『特捜9 season3』第10話の見逃し配信は、2020年08月05日に配信終了しました。

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あらすじ・ネタバレ

浅輪直樹(井ノ原快彦)は、国木田誠二(中村梅雀)の歓迎会を開くことを特捜班の面々に提案する。ちょうどその時、国木田が特捜班の部屋に入ってきたので、直樹は妻・倫子(中越典子)の作った焼き菓子をお近づきにと差し出すが、医者に言われて甘いものを控えていると国木田に断られる。国木田は歓迎会についても、直樹たちと馴れ合うつもりはないと改めて念を押す始末。すると国木田の電話に着信が入る…。

直後、国木田はある男性と対峙していた。国木田は男性から、「信用していない」、「あなたの間違いを正す」と穏やかでない言葉をぶつけられていた。そして、一冊の手帳と一本のペンを見せ「これはあなたの間違いを正すためにある」と告げられる。

翌日、男性が遺体で発見される。事件現場に駆けつけた直樹は、男性の遺体の近くで特徴のあるペンを見つける。身元を判明できる財布などの所持品は犯人に持ち去られており、手掛かりとなるのはオーダーメイドで作られたと思われるペンだけだった。特捜班の捜査会議で、直樹がペンを鑑識に出していると話した途端、国木田が自分は捜査に参加しないと告げ部屋を後にする。

鑑識・佐久間朗(宮近海斗)によると、ペンは確かにオーダーメイド品で購入者を特定できるはずだったが、製造会社のペンフルという会社はすでに倒産しているという。鑑識医・早瀬川真澄(原沙知絵)によると、被害者は後頭部を殴られた後に首を絞められたことによる窒息死。犯人は男性だという。

その頃、国木田は一人、被害者男性の自宅を訪ね、手帳を探していた。

新藤亮(山田裕貴)の捜査により、ペンフルの元社長からペンの購入者が判明、それは国木田誠二であった。そして、国木田がかつて所属していた6係の写真に被害者が写っていたことから、被害者は西島政信(風間晋之介)という人物で、国木田の元部下であることが明かに。また、青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)が手に入れた、現場付近で被害者と一緒にいた人物の似顔絵も国木田に酷似していることから、西島こそ事件当日、国木田と会っていた男性だと判明する。そして、もう一つわかったことは、3年前に6係は解散となり、全員が警察を辞めていたという事だった。

青柳と矢沢は、警備会社で働く元6係の紺野高行(山下徳久)と弓田航平(赤木悠真)に会い、3年前の事件について尋ねる。3年前の事件の被害者は佐和山由紀という女性で、顔を切り刻まれ殺されていた。現場に残されたタバコの吸い殻から、婚約者・伊勢谷守のDNAが発見される。守は自供したので送検されたが、裁判で急に無罪を主張しはじめ、有罪となった一審後、控訴を後押しする兄・武の説得にも関わらず自殺したのだった。最後に、紺野は国木田には気をつけろと、青柳たちに伝えた。

村瀬健吾(津田寛治)と小宮山志保(羽田美智子)は、同じく元6係の大和田詩織(川崎初夏)と市村隆二(伊藤正之)を訪ねる。市村に寄ると、国木田は常に被害者に寄り添い、チームで協力して捜査に当たるように指示していたという。しかし、西島だけは被害者感情にのっかり過ぎるのはどうかと国木田の捜査方針に異論を唱えていた。西島は、タバコの吸い殻を押し付けた後が現場に見当たらないことを突き止め、守の冤罪を疑っていたが国木田は聞く耳を持たなかった。その後、守は無罪を主張したまま自殺してしまったことで、後味が悪くなり6係のメンバーは警察を辞めたという。大和田は、皆、係長が間違っていたのではないかと思っていると答えた。

その頃、西島の自宅にあった手帳を手にした国木田に、次席検事の渡辺理人(佐野史郎)から電話が入る。西島が死亡したと聞き、西島が調べていた3年前の事件について妙な誤解が生まれないよう処理するようにと伝えるのだった。

直樹と新藤は西島の母親(高柳葉子)から、国木田が家に来て西島の手帳を探していたと証言をとる。それを聞いた、特捜班のメンバーたちは、西島が別の犯人を捜し当て手帳に書き残していたとしたら伊勢谷守は冤罪となり、その証拠を消すために国木田は手帳を探していたのではないかと、疑い始めるのだった。

翌日、特捜班のメンバーは国木田を尾行することに。しかし、和菓子屋の前に立っていた国木田に新藤の尾行がバレてしまう。尾行を責める国木田に、直樹は真相を話してほしいと頼んだ。国木田は、西島が3年前の事件の別の犯人の可能性を疑い、その後も一人で捜査し真犯人にたどり着いていた事、そして、その真犯人に接触した際に殺されたのではないかと話した。自宅にあった手帳には真犯人の名前までは書いておらず、西島が所持していたもう一冊の手帳に書いてあるのではないかと国木田は推測した。
手帳の真相を話し、ついに国木田は特捜班メンバーと共に捜査を始めるのだった。

西島の手帳には、伊勢谷守のDNAのついたタバコを入手できる可能性のある人物が何十人も挙げられていた。また、伊勢谷守は一度自供したのちに、供述を裏返したことから、検察での供述で何かを新事実を語っているのではないかと推測した国木田は、検察の調書を調べるように村瀬たちに依頼した。村瀬と小宮山は検察の調書から、被害者の由紀が、勤めていた本屋の客からストーカーに遭っていたこと、事件直前に守と喧嘩したのもそれが理由であったことを突き止めた。そして、そのストーカーの客は井上良典という男で、西島の手帳にも名前がある人物だった。

その時、渡辺検事から電話が入り、国木田は呼び出される。村瀬たちが3年前の事件の調書を調べていることを耳にし、検察が冤罪を認めるわけにはいかないと再捜査をやめるように圧力をかけてきたのだ。国木田は、特捜班とは距離をとっていて一緒に捜査をしたことはないと隠すが、渡辺次席検事は部下が暴走しているのであるなら警視総監から助言をしてもらう必要があると言い放つのだった。

渡辺次席検事から事情を聞いた警視総監・神田川宗次朗(里見浩太朗)は、助言に感謝すると言ったが、渡辺検事は是正しなければ圧力をかけると検察の権威をチラつかせた。神田川は「年をとると自分の事よりも、これから先の若い連中に何を残せるかを考えている。過ちがあれば自分の進退も含めて、厳正に処分する。」と渡辺に応えるのだった。

その頃、井上良典の自宅住所が判明。国木田は、直樹と二人で現場に行くように指示する。二人が井上の自宅に着くと井上は逃げた後だったが、西島の財布が見つかる。井上が犯人だと確信をもち部屋をでると、国木田は直樹を建物の手すりに手錠をかけ動けないようにし、この事件は自分がすべて捜査したことにするよう直樹に告げ、姿を消す。

国木田は一人、和菓子屋の向かいのビルに向かうと、井上が腹から血を流して倒れているのを見つける。国木田が井上に近づくと、後ろから何者かに殴られ意識を失う。椅子に縛られた国木田が目を覚ますと、立っていたのは伊勢谷守の兄・武(岩永ひひお)だった。武は、守の冤罪を晴らすために、今まで西島と協力して真犯人を探していたのだが、西島が殺されてしまったことを聞き、敵を取るため真犯人として聞いていた井上を殺害したのだった。

その頃、手錠を外し、ようやく特捜班メンバーに電話ができた直樹は、尾行した際に国木田が立っていた和菓子屋に集まるよう言った。国木田は甘いものを食べないと言っていたのに、和菓子屋の前に立っていたのは捜査のためではないかと考えたのだ。特捜班のメンバーたちは分かれて、和菓子屋の周辺を捜索することに。

偶然、和菓子屋にあんこの仕入れにきた直樹の妻・倫子がガラスに映って見えたことをヒントに、直樹と新藤は和菓子屋のガラスに映る斜め向かいのビルに向かい、国木田がナイフで刺される寸前のところで駆け込む。

武は、事件の真相や、自分たちの生い立ちについて直樹たちに語った。親が離婚したため高校を退学し、弟・守と二人で生活するために働き、守を大学まで行かせた。その弟が幸せな結婚を目前に婚約者が殺され、冤罪で自殺してしまったのだった。弟は何も悪くないんだと叫びながら、武は冤罪をつくった国木田にナイフを向けた。

武の話を聞いた国木田は、「殺してください。」「私は取り返しのつかない過ちを犯してしまった。金輪際、捜査にはかかわらないつもりでいたが、結局は逃げていた。そのせいで弟さんと私の部下まで死なせてしまった。」と武に自分を殺すように言った。

しかし、直樹は武に、国木田が守の命を軽く考えていたとは思えないと訴えかけた。検面調書によると、西島が冤罪の可能性を指摘した直後に、国木田は何度も何度も検察に再捜査を掛け合っていたのだった。しかし、裁判で有罪判決がでてしまい、国木田がこれまで苦しんで後悔して自分を責め続けてきたことだけはわかってほしいと武に伝えた。

新藤も、もしも自分が弟なら、尊敬していた兄にこれ以上罪を重ねてもらいたくないと説得し、武は手からナイフを落とし泣き崩れるのだった。

国木田は、君たちを利用したのになぜ来たのかと直樹に尋ねた。直樹は、国木田の拘束を解きながら、あなたは特捜班の班長ですよね、と国木田の肩をたたくのだった。

その後、渡辺次席検事は電話で、今回の事件について再審請求を棄却するか、事実そのものを握りつぶすかどちらにするかと検事正に尋ねていた。検事正は、公正に事実を確認したうえで必要であれば再審するように指示し、渡辺は予想外のような表情をしたが、「どの道をとっても私たち検察の為すことが正義です」と会話を締め括るのだった。

同じ頃、警視庁では警視総監・神田川が、過去を清算できたようだなと国木田に語り掛けていた。お前には信頼できる仲間がいた方がいいと笑い、それが国木田を特捜班の班長に任命した理由のようだった。まだ広報に戻りたいかと尋ねる総監に、国木田は辞表を差し出した。

自分は、特捜班の彼らといることに希望を覚え始めている。自分だけが恵まれてしまっては、西島や伊勢谷さんに申し訳が立たないと、国木田は辞表を差し出す。神田川は、もう線香をあげに行ったのか?と尋ね、行っていないと答える国木田に、辞表の件はその後だと伝えるのだった。

西島の自宅で線香をあげた国木田に対し、母親は西島が警察官時代の上司に対してずっと間違っていると言い続けていたことを話す、「身を引いたのは間違っている。どんなに苦しくても償いができるとしたら役目を果たすしかない」と。国木田が預かっていた西島のペンを仏前にあげると、母親は、西島が主任に昇格したときに上司からもらったペンでずっと大事にしていたものだと国木田に伝えた。

その後、特捜班の部屋では、直樹が他のメンバーたちに、また国木田の歓迎会をやらないかと説得していた。そこへ入ってきた国木田に直樹が歓迎会をさせてほしいと伝えると、「一件落着と言うことでいいんではないですか?そういう名前の店があるんでしょ?」と答え、国木田は改めて特捜班の班長としてよろしくと直樹たちに挨拶するのだった。こうして、ついに新しい班長を迎え、一つとなった特捜班だった。

感想

ついに、特捜9season3が最終を迎えました。今シーズンのキーパーソンである中村梅雀さん演じる国木田班長の過去が明かになり、最後は特捜班メンバーたちと打ちとけて仲間となったのが素直に嬉しかったです。

最終話は、国木田班長の過去の過ちである冤罪が明かになり、これまでの国木田の意固地なまでの非協力的な態度や頑として譲らない証拠主義の意味がわかりました。今後、国木田が捜査に加わることで、時に、正義感によって突っ走る捜査員たちを、別のベクトルで引っ張ることで捜査の客観性など多様な視点が加わり、良い影響がでるのではと個人的には思っています。直樹たちとどう化学反応が起こるのか見ものです。

今回の事件で不思議だったのは、冤罪になった伊勢谷守がどうして初めに自供してしまったのかという点です。被害者感情に厚い国木田だとしても、守がきちんと被害者女性がストーカーを受けていたことや自分の無罪を主張すれば、それを無理やりに自供を強要するような人物ではないように思い、容易に冤罪になってしまった流れに少し違和感を持ちました。

ありがちですが、例えば真犯人の井上が偉い政治家の息子などで、権力で罪をもみ消され守が身代わりの犯人とされるというようなあくどいストーリーであれば、冤罪になる可能性も高く、また刑事たちが正義と権力の板挟みとなる苦悩などが見れて面白かったのかなと個人的に思いました。

とはいえ、ようやく新しい班長として国木田が就任し、最終話で一つのチームとなった特捜班です。渡瀬恒彦さん演じる加納倫太郎を失って以来、班長が頻繁に変わり、チームが一つとならないような、どこか不安定な印象を受けていたので、新しい班長と一つになった特捜班が次回のシーズンで見られることを楽しみにしています。今回の佐野史郎さん演じる次席検事のような、味のある嫌な黒幕がどんどん現れて、特捜班が事件を解決すると共にそういった大きな権力に対してチーム一丸となって戦う特捜9が見ることができたらいいなと思っています。

『特捜9 season3』の番組情報

『特捜9 season3』ってどんなストーリー?

個性派ぞろいの刑事たちがぶつかり合いながらも、難事件を解決していく人気の刑事ドラマ。今作でも浅輪直樹(井ノ原)を中心に、ひとりひとりのポテンシャルを最大限に発揮するストーリー展開となっています。

それぞれのペアが1つの事件を別々の角度から捜査していき、最後に点と線がつながる緻密なストーリー展開は、毎回どんでん返しでワクワクします。

今作では中村梅雀さんが新キャストとして加入します。特捜班の面々とどのように関わっていくのかも楽しみです。

『特捜9 season3』の放送情報

放送局 放送時間 放送開始日
テレビ朝日 水 21:00 2020年4月8日

『特捜9 season3』のスタッフ情報

【脚本】
徳永富彦、稲葉一広、瀧川晃代、岡崎由紀子、森山あけみ ほか
【音楽】
𠮷川清之
【主題歌】
V6「It's my life」
【監督】
田村直己、兼﨑涼介、上堀内佳寿也、鈴木浩介、田村孝蔵 ほか
【ゼネラルプロデューサー】
大川武宏
【プロデューサー】
神田エミイ亜希子、金丸哲也、丸山真哉、森田大児
【制作】
テレビ朝日、東映
【公式サイト】
https://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9_03/
【公式SNS】
  • Twitter

『特捜9 season3』のキャスト一覧

刑事部特別捜査班
浅輪直樹:井ノ原快彦
特捜班の主任(警部補)。20代で捜査一課に抜擢されただけのことはあり、頭の回転は速く、運動能力も高い。また、正義感が人一倍強く、曲がったことが大嫌いな性格で、常に弱者に寄り添い、手柄とはほど遠い地道な捜査も厭わない。
新藤亮:山田裕貴
特捜班の刑事(巡査)。運動神経がよく、犯人と格闘する場面などでは非常に頼もしい。熱い思いを秘めてはいるが、現代っ子らしい効率主義的な思考もあわせ持つ。認められたい願望が強い。
村瀬健吾:津田寛治
特捜班の刑事(警部補)。大学卒業後、ノンキャリアとして警視庁に入るが、自分の能力はキャリア以上と信じて疑わない自信家。実際、頭の回転はよく品行方正で、何をやっても卒のないエリート刑事で一時は14係の係長を務めていた。
小宮山志保:羽田美智子
特捜班の刑事(警部補)。特捜班の紅一点として独自の視点を持ち、それが捜査に生かされる場面もある。
青柳靖:吹越満
特捜班の刑事(警部補)。反骨精神の塊のような男で、金持ちと上流階級が大嫌いな皮肉屋。恋人は過去にヤクザから救出した女性で刑事職に葛藤がある。
矢沢英明:田口浩正
特捜班の刑事(巡査部長)。大らかな心で、変わり者の青柳を受け止め、聞き役やサンドバックに徹することもできる一方、時には厳しく叱ることもできる、優れた相棒。休日は漫画家の妻のアシスタントを務め、似顔絵はプロ級。
その他
浅輪倫子:中越典子
直樹の妻。かつて9係の係長だった加納倫太郎の実娘。
早瀬川真澄:原沙知絵
関東監察医務院に勤務する監察医。遺体に関するプロフェッショナル。小宮山とは女同士、友人がいないもの同士で仲が良い。
佐久間朗:宮近海斗
警視庁本庁所属の若手鑑識課員。大先輩・猪狩の下で修業中。
国木田誠二:中村梅雀
警視庁総務部広報課主査。かつては警視庁捜査一課6係の有能な係長だったが、“ある事件”の責任を取るために広報課に異動した過去を持つ。

『特捜9 season3』のゲスト出演者

第1話
北村龍一:モロ師岡
殺害された元警察官。
林豊春:長田成哉
殺害した情報屋。
第2話
柴山里美:雛形あきこ
殺された週刊誌「週刊ブーム」の記者。
八田義和:永井大
柴山の元夫。少年バスケットボールのコーチ。すぐ感情的になる。
門倉哲夫:松田賢二
週刊誌「週刊ブーム」の編集長。柴山のタブレットからネタを盗んで出版。
加賀美涼平:町井祥真
柴山が撮った写真で門倉が出版したネタの芸能人
海藤誠一郎:徳山秀典
柴山が贈収賄容疑で追っていた若き二世議員。
牧村祐二:矢島健一
海藤の秘書
寺川秀介:金井勇太
柴山の浮気相手と勘違いされて八田に殴られる。大路山建設社員。
第3話
青山香織:佐藤玲
フレンチレストランの従業員。過去に壮絶な虐待を受けた経験あり。
栗原俊也:斉藤悠
殺害されたフレンチレストランのオーナー。
篠田絵美子:山口香緒里
篠田浩一の妻。過去に壮絶な虐待を受けた経験あり。
篠田浩一:緋田康人
殺害された篠田絵美子の夫。会社役員。
江藤ゆり子:真飛聖
ヘッドスパのオーナー。過去に壮絶な虐待を受けた経験あり。
第5話
竹内沙織:竹内恵美
自殺に見せかけられて殺された元警察官。
門脇健治:橋本さとし
元警察官のテレビコメンテーター。竹内と不倫関係にあった。
和田孝雄:大竹浩一
竹内に好意を寄せている取引先の社員
第6話
猪狩哲治:伊東四朗
ベテラン鑑識官。
天野祐介:橋本良亮
公園の階段で亡くなっていた男性。ライフスタイルアドバイザー。詐欺商品を売りつける現在の仕事に疑問を抱く。
天野春香:中田絢千
天野の妻。現在妊娠中。
大谷真二郎:原金太郎
元文部科学省の役人で天野に詐欺まがいの商品を売りつけられた。
三島亜希子:尾上紫
天野の上司
坂本満智子:山口果林
デイサービスの利用者。猪狩の探している人物に一致することから捜査線上に浮上する。
坂本由利:須藤温子
満智子の娘。元大手文房具メーカーの社員。母親の介護のため仕事を辞め、現在求職中。
第7話
相澤麗美:水沢エレナ
道端で見つかった絞殺体。警備会社に勤めている万引きGメン。
宮坂宏:橋本淳
麗美のポケットに入っていたダイヤの指輪の宝石店の店員。
飯倉秋代:中島ひろ子
麗美が殺害させる直前に携帯で話をしていた女性。麗美は12年前に亡くなった息子の知り合い。
大森月子:山下リオ
宝石店で麗美ともめていた女性。教育評論家・大森総一郎の妻。

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