【隣の家族は青く見える】第4話の感想・ネタバレ/無知ゆえの怖さ、偏見にグサッとくる

隣の家族は青く見える第4話 感想 ※ネタバレ注意

「人工的なもの」冒頭で大器がおもちゃの素材について話すシーンで使われたこのフレーズが、今回のメインテーマだった気がします。人工授精を勧められた奈々に理屈では分かるけど抵抗があると話す大器。結論が出るまではゆっくり考えようと言える奈々って優しいですよね。焦る奈々はきっと1ヶ月も無駄にしたくないはずなのに。

母に不妊治療のことを話すと反対されたことも奈々にとっては予想外の出来事だったと思います。体外受精で生まれた子って人に言えるのかと話す奈々の母はすこし偏見が強いのかもと思いましたが、自分の娘、孫が大切だからこそ気になるのかな‥。そんな言い争いを見て見ぬふりして大器が場を盛り上げたくれたことが救いだったかもしれません。

その後、家族の誰かに反対されてまでするもんじゃないと話す奈々でしたが、本音の部分では諦めたくないんだろうなと奈々の孤独さを感じるシーンでした。治療も辛いし、妊娠できないことも辛いけど、理解されないことほど辛いものはないですよね。

また、琴音が自然分娩か無痛分娩か、帝王切開になるか、そんなことはどっちだっていいじゃないかという話は子どもを産んだ経験がある私からすればまさにその通りだと感じました。どんな出産方法でも愛されて生まれてくることには何ら変わらないはず。自然神話に取り憑かれている人もまだまだいるのだろうけど、琴音のこの話は大器に響いていたようでした。この時大器が注文したオーガニックグリーンのスムージーは納得したばかりの大器の自然神話信者ぶりを物語っていて笑っちゃいました。

また、ゲイをカミングアウトしている朔と、隠して生きている渉の関係が知れ渡ってしまったことも大事件に発展しましたね。今時、あんな貼り紙貼られることある!?って思っちゃいましたが。あの張り紙、渉に好意を寄せる留美が怪しいなんて思ってしまう私は裏を読みすぎなのでしょうか?

冒頭で2人が話した、朔がカミングアウトして生きてきたことに対して「揶揄われた?差別されたの間違いだ」と言う渉に「誰だって小さい頃は自分と違うものは排除しようとする、それって当たり前。差別じゃなく区別」だと話す朔。朔って心に芯がすっと通っていて、自分を見失わない強さがありますよね。親にカミングアウトしないことが唯一の親孝行だと思って生きてきたという渉の考えも分からなくはないですが、「たった一度の人生で自分を偽って生きるなんて虚しい」朔の言うこのセリフは胸に響きました。渉が朔に惹かれる理由がわかる気がします。

ゲイに嫌悪感を抱く人たちのことを「知らないから怖いんじゃないでしょうか?」と話す奈々のこの言葉は不妊治療に対してもそうなのかもしれません。みんな知らないことは怖くて、できれば関わらずに済ませたいと思ってしまう。朔も話したように差別ではなく区別なのだけど、区別するから故に一線を引きたがるのかもしれません。

共有スペースで、渉を責める深雪に「みんな同じ人間なのに堂々と暮らせる人とそうじゃない人がいるのはおかしい。人は誰だって自分が望む幸せを手に入れようとする権利がある。」という奈々の言葉は印象的でした。そこで大器に抱きつく朔の姿も(笑)

人工授精のこと、考えて欲しいと大器は早朝帰る母を追いかけ話します。大器も知らなかったから怖かったんだと話し、奈々のあの時の言葉が響いていたようでした。奈々が不幸になろうとしてやっていることでなく、幸せになろうとしてやっているってことだけは知ってもらいたい。理解されないことをするのは辛いと思うと続けました。

寝起きパジャマでも走り伝えようとする大器の姿勢に感動したのはもちろん、奈々は不妊治療について自ら調べてくれたということが何より嬉しかったと思います。自分だけが戦っているわけじゃなかった、理解してくれる人がすぐ側にいたということが、きっとこれからも奈々を支えてくれるんじゃないかと感じました。

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