【ボイスII 110緊急指令室】第10話(最終回)の感想・ネタバレ/久遠はきっと樋口のようになりたかったのだろう

ボイスⅡ 110緊急指令室 第10話

ボイスII 110緊急指令室第10話 感想 ※ネタバレ注意

前回ラストに出頭してきた久遠。通考が樋口たちの肩を持ち、樋口が取調べをすることになりました。取調べで久遠は5人の殺害についても供述し、罪を認めるか選択させ、罰を与えたと語ります。刈谷を1人だけ違う場所に埋めたのは生物学上の父親だったということ、咽頭部から発見されたカッターナイフは母が自殺未遂に使っていたものということも語られました。

淡々と話す久遠からは、樋口が真の父親だという理由についても話されました。かつて自分と母を引き裂いた刑事である樋口が、どう生きて来たのか知れば知るほど惹きつけられるものの、なぜ、どうして、何のために、命をかけて腐った人間を守るんだろうかという疑念は、久遠の中の怪物を生み出したと語るのです。この部分については本当逆恨みでしかないと感じながらも、同時に自分と真逆の樋口に憧れながらも、そんな樋口を否定したい久遠の思いの強さも感じさせられました。

久遠の口からは、大樹に母親の解剖の映像を見せたとも語られました。子供相手に本当やることが卑劣です。大樹のショックは計り知れません‥。こうやって久遠は樋口を煽り、苛立たせ、自分を殺すように仕向けます。

ひかりが言うように、余裕を感じさせる久遠の声には何が裏があるとしか思えませんでしたが、やはりその予想は残念ですが当たってしまいました。久遠が本部に身柄が移されるタイミングを狙ってやって来た片桐が、自らの体に巻きつけた爆弾で自爆。久遠は逃走。逃げながらも「お前が私を殺さない限り終わりはない。」と告げる久遠には樋口への異常なまでの執着心があることを如実に表していました。

そんな中、ネット上には取調べの様子や小野田とのやりとりが公開され、警察への不信感が。さらには久遠に同情し支持するものまで出て来ているというのには少し驚きでした。久遠の目的は警察の信用を失墜させること。そして、始まりの場所で全てを終わらせること。

かつて母が乱暴を受けた場所、そこに建っているマンションに爆弾を仕掛け、無作為に選んだ人々に爆破スイッチを送りつける久遠。人々の悪意に漬け込み、自分が正解であることを証明したいように見えました。

次々に爆発が起きるマンション内で、取り残された人々を救い、最上階にたどり着いた樋口。やはりそこには久遠の姿が。「憎しみをぶつけろ」と煽る久遠ですが、樋口は銃を下ろし、お前が俺を殺せと話します。樋口のその言動が信じられない久遠は、なぜ人を守るのかと投げかけますが、樋口はただ信じてる、人間を。人の心をと語りかけました。

人の心を信じる樋口と信じられない久遠。「人間は苦しんだ分だけ人に優しくなれる、負けるな、立ち向かえ、強く生きろ。あの時そう言ってやればよかった。」樋口は久遠の絶望の声を受け止めることが出来なかったことを嘆き、「憎しみや悲しみだけでなく母親が注いだ愛情もお前にはちゃんと残っている。俺はそう信じている。その涙は母親がお前に残したものだ。」と寄り添う発言も。その言葉がようやく久遠を解放しました。

その後、残されていた男児も無事発見。収束出来たと思った矢先に最後の爆発が。樋口も助けた男の子も危ないと思った瞬間、久遠は樋口の前に立ちはだかり自分が盾となり庇います。「お前を殺すのは私だ」と言い残し、死んでしまった久遠。最後の最後に、人を信じた久遠が樋口を守ったのだと思います。

前シーズンに続き、今回も追いかけていた犯人は命を絶ってしまいました。久遠はきっと樋口のようになりたかったんですよね。父親がいなかったから、樋口に理想の父親像を夢見て、自分とは正反対だからこそ遠い存在に焦燥と嫌悪感も抱き‥。最恐最悪の犯罪者ではありましたが、久遠もまた被害者でもありますもんね‥。

爆破スイッチを押した人、通報した人がそれぞれいるように、善意があれば悪意がある。また久遠のような人間が生まれるかもしれないということは、悲しいけれど事実でもあります。しかし、樋口のように寄り添ってくれる人が側にただ居てくれれば、未来は変えられたのかもしれません。

事件は解決。大樹のために現場から退こうと思った樋口でしたが、「亡くなって行った人の思いを一生かけて受け止めなければいけない。助けを求める人を助ける。それしか報いる道はない。透のためにも。それがパパの選択だ。」と決意を。大樹の顔に少し笑みも見れ、少しずつでも親子の絆が修復できることを願います。

事件に呼ばれ駆けつける樋口の横にもう相棒だった透の姿がないのは寂しかったですが、それでも助けを求める人を助けるという樋口の今後を応援したいです。

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